2006年10月29日(日) 14:42
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黒革の手帖
先日、黒革の手帖の明治座公演を拝見して参りました。 過去に何度もTVドラマ化された松本清張不朽の名作、此れは是非舞台も見ねば!と思っておりました。 キャスティング的には主役が米倉涼子という点も含めて最新版のイメージを踏襲しつつ、美容師役だった紫吹淳が老舗クラブ「燭台」のママとして出てくる等、私的には違和感無く頷ける配役でした。 米倉さんの舞台慣れと申しますか、役者としてのオーラも大層なもので、4時間の長丁場も華やいだ気持ちであっと言う間に過ぎてしまいました。 あの長い台詞もスラスラと堂に入ったもので、その背景の苦労はさぞかし大きなものであった事でしょう。 こういった舞台は非常に心に残るものです。 役者の力で、作品が更に光って見えた舞台で御座いました。 お客様もあれですね、文学を嗜まれる様な方々、それと夜の銀座から其の侭抜け出てきた方々、様々で御座いましたが、皆様其々の視点で楽しめた舞台だったと思われます。
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