尚叡専用MRUSpider「女郎蜘蛛」



低めの車高に対してワイドなボディ、そしてフェンダー一杯まで張り出したホイールは安定感抜群。
流麗な顔立ちでありながら迫力も十分である。


サイドに張り出したインテークダクトや、リアの冷却スリットはミッドシップレイアウトの証。
エンジンをコックピット後部に配し、前後重量バランスを完全に運動性能の為に割り振ったピュアスポーツマシンである。
フォーミュラーカー、そして、フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニといったスーパーカーの多くはこのミッドシップレイアウトを採用しているが、こうしたダイレクト感溢れるレーシングテイストをこのクルマで手軽に楽しめる喜びは何物にも変え難い。


屋根をオープンすると露わに成る黒と赤の統一は、清楚な白い肌(ボディ)に対して、妖艶な大人の空間を想わせる。
そしてオープンとは言え、ウインドウを上げている限りは走行中も至って静粛…BGMも良く聴こえる。
又、夏の夜や春、秋の心地良い風の流れを楽しめるのは勿論、寒い冬も暖房さえ入れれば肩まで温か、冷たい風は頭上を流れる程度で、まるでフェザーに包まれている様な、若しくは温泉に浸かっている様な(笑)贅沢なひとときが味わえたりする。
スポーツする悦び、そして時には洒落込んでみたくなるようなエレガントさを両立して呉れる一台だと思う。

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