2008年1月26日(土) 22:12
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モリノス
「凍える巫女」。出勤前に某神社の脇を通過しました。お日様はでていますが風の冷たい昼間です。白衣の袴姿の神社スタッフは上着も着ず単衣の装束が寒そうです。お池を眺めて歩いていたら、桃色の装束に冠をつけた。儀式前に神楽を舞う巫女さん二人が、待機していました。結婚式か祭典か、池の中央にしつらえた緋毛氈の上で舞うのでしょう。彼女達はその出番を待つべく木陰で待機しています。耳を赤く染め、指先をこすり合わせ足を交互に動かしています。その裾から見えるすねは地肌でした。頭の冠につけた飾りはユラユラと動いています。さらに一人がくしゃみをしたのですが、こしらえが終わった後に鼻をかむのは難易度が高く、袖の内側で鼻を押さえていました。私はもっと近くで巫女さん達を見ようと近寄ったら薄化粧のお顔の鼻は赤くなっていました。「こんなに寒いのに神楽を舞っている場合ではないよ」といった状況です。さらに巫女というからには年増ではなく若いお嬢さん達で、神楽を勤めるというより寒いわ〜、ありえないから〜といった様子です。やがて「ぴ ぃぃや〜」と雅楽の笙の音が野外に響きました。巫女達はその音をきっかけに表情が変わり一足の姿勢をとります。装束を着た若い娘から神楽を舞う巫女の表情に変化した一瞬でした。最近の若い人達は嫌な所作の人が目につき、中年の私としてはイライラとしていましたが、この若い巫女達の様子を見ていたら気持ちがスッとしました。巫女達はしずしずと口を一文字に結び、緋毛氈の舞台へと向かっていました。
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