2008年3月26日(水) 23:30
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モリノス
「桜夜の狂乱」。本日昨日の温かい気候に一斉に桜が咲きました。夜の遊歩道は薄ピンクの屋根と漆黒のような幹で幻想的なトンネルが延々と続くように見えます。もう春ではありますが夜風は冷たく痩せた体に凍みるのですが、闇に輪郭をくっきりと浮かばせる桜の花びらに見とれ自転車をゆるゆるとこいでいましたら、突然、後ろから「ゴツッ」と私の背中に何かが当たりました。強い痛みが背骨に走りとっさに私はハンドルを右に切りブレーキをかけました。私の左側を速いスピードの自転車が通過してバタンと倒れました。どうやら自転車をこぐジィサンが桜に見とれ上を見ながら運転していたらしく前を走る私に気づかなかったようです。私は相手が高齢であるので、倒れたジィサンの元に行き介抱しようと思ったらジィサンは「のろのろしてんじゃねぇ!バカがぁ〜」みたいに怒鳴るので、スイッチオン。私はありったけの無表情で、目を見開き、ジィサンの顔をガン見して、ゆっくりゆっくりジィサンの所に歩いていきました。ジィサンは急に干し柿みたいな顔をひきつらせ座ったま ま後ずさりをしています。私はジィサンに顔と顔がつくくらい接近して宗教的な笑みをつくり「ああ・・・背中が痛い」とドスをきかした声でつぶやき、くるっと後ろを向きジィサンの倒れた自転車を起こしそして、その自転車を蹴り上げて遊歩道の生け垣に放り込んでから般若顔でジィサンに一瞥をくれ、自分の自転車をとりに戻り何事もなかったように、座ったままのジィサンを放置してペダルをゆっくりと漕ぎました。老人相手に大人気ないなと思いつつもこちらはゆっくり運転していたが、相手の前方不注意なワケで、しかも知らない人からバカ扱いされるのも心外無礼と、せっかくの夜の桜ロードをあれこれ思案して帰宅しました。帰宅後、ぶつかった背中は痛み、自転車を蹴り上げた脚はジンジンと疼きました。我ながら人としてどうかと?という行いでしたが、桜は人を狂わせるという事で夜桜に酔ってしまったのかもしれません。えっ?。桜がなくても私ならそうしてるってか?。
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