2008年6月15日(日) 23:55
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モリノス
私が演劇の勉強した俳優養成所の演出家でもあり私の師匠でもある方の芝居が師匠の演出でしかも、私が養成所内で課題として学んだ演目を上演するというので観に行きました。「朝に死す」。どっかのチンピラが逃亡中にピストルで撃たれるのですがその弾を、行きずりの不良少女がくらい、チンピラは足を撃たれた不良少女を背負いさらに逃亡、追い詰められる一夜、チンピラと不良少女の間にプチ愛が芽生え、大変だけど二人でなんとか逃げようとするが、結局、二人とも見つかり射殺されてしまうという、救われない話と、葉っぱのフレディを二人の演者が空間をフルに使って鍛錬された肉体と情感のこもったセリフで進行していくという二本立てだったのですが、演者達がものすごいテンションと集中力で客を圧倒する様は鬼気迫るものがありました。私的には演目よりも私が情熱をかけた稽古場に似ている小屋と、師匠が真後ろで芝居をチェックしているので、上演中は気を抜く事ができず最後までこちらもかなりの集中力を要し見終わりました。感想はこの時代に明日のスターを夢見 る子達が頑張っている様子に頑張れとエールを送る反面。とあるプリマの言葉「天性の才能がない人が必死に練習をしている姿をみると切なくなる」という言葉を思い出し。また、才能があるのにもっと精進しない演者には腹が立ちました。そして芝居がハネた後、連れの同期の今は声優をしている友人に向かい「稽古だけがむしゃらにしたってダメだと思う、身の程を知って演劇生活に見切りをつけるか、人を惹きつけるオーラを勘違いでなく自覚したら、無理してでも贅沢を経験すべきだ、演劇がんばってます観てくださいみたいなカンジが客席に伝わったらそれは生活臭なのでプロとして失格、表現者は日頃の猛稽古を微塵もみせず、お客様に夢を期待を与えないとダメ、やっぱり華のある子は贅沢三昧させて褒め殺した方が伸びると思う」と言ったら友人は「アンタ置屋の女将みたいな事を言うね」と笑われました。それにしても私の師匠は昭和ヒトケタだというのにパワフルで鮮度の落ちない、演出。これには私もかなりパワーをもらいました。皆様、今の私には想像できないと思います が、私もチンピラ役をやったことがあるのですよ。ていうか若い自分よ自分には全く合ってないキャラクターをよくこなしたえらいえらいと自画自賛し、あの頃は演劇三昧で自分に合う合わないなんて言ってる余裕はなかったなと当時を振り返り感慨深い気持ちになりました。
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