2008年6月25日(水) 23:21
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モリノス
最近テレビを見ていないのですが、先日、部屋で用事を済ませながらBGM代わりにテレビをつけ普段はみない衛星放送のチャンネルに合わせたら、昔の映画「獄門島」をやってました。「!」。内容や特撮は昭和のテクニックながら出演者達の顔ぶれがスゴすぎなのです。今や亡き俳優も含め主役から脇役陣まで超ド大御所祭りなのです。「獄門島」といえば探偵金田一浩介がコンサバな日本のどっかで起きた猟奇的かつ怪奇な事件を解決していく作家横溝の作品が原作なのですが、との原作だって「祟り」「呪い」「悪霊」「因縁」「狂人」が登場してシュールすぎるのですが、大女優が長烏帽子に白拍子姿で狂いながら拝んでる間に犯されたり。当時売り出しだった若手女優は、ありえない体位で体をはつた死に様を見せ、脇役のおば様薬の新劇出身の性格女優は新劇の師匠からつけられた、口跡、所作、着つけを巧みにあやつり。映画出身女優はあくまでもカメラを意識した動作、表情をします。ここまで達者な俳優陣をたばね監督する方はさぞ大変だったと思います。一方間違えば、気 味の悪い嫌な話。なのですが、俳優を確信犯的にあやつり、微妙な脚本を尊重し、最後には素敵なオチがある。現在もこの作品に出ていた方は昭和〜平成以降しましたが、いまだにテレビでも舞台でも現役です。逆に彼らが現役ということはその下の世代の俳優が育ってないのではと思いました。作品を作る上での作り込みや俳優を育てるという時間が現在にはないのでしょう。巧みな監督と俳優が入れば台本がシュールでもなんとかさばいてしまうと思うと、現代の監督も俳優もまだまだ先代を超えられないのでしょう。逆にお年をとってもその醸し出す「気」でピンを針続ける大ベテランが若き時と違わない鮮度をキープできて、世代交代をさせていないところは見事だと思いました。
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