2008年8月21日(木) 22:38
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モリノス
「人酔いする格好いい田舎者の酒飲み」。進物にと先日スカされたワイン店に行きました。海のない地方からやってきている友人が「東京見物がてら」そのワイン店に行きたいと言うので待ち合わせました。お洒落な店舗やホテル、高層マンションがありドアツードアなカンジで駅からお店そして御自宅に行けちゃうその街のとある所で友人と合流したのですが、友人の顔色は悪く疲れている様子でした。めったに来ない東京なのでアチコチ行く予定だったが、人の量にどん引きしかつ、人混みの中に混ざって歩けず更に何時までも音と光が消えない状態に気分が悪くなり、上京した初日に観光を断念したとの事。だが酒そして洋酒は大好きなので無理してもきたとの事。私と友人は豪奢な店構えのワイン店の重い扉を開けて中に入り、ラグジュアリーなホテルのコンセルジュデスクのようなカウンターの前に立ち、私はお酒を飲めないので相談に乗ってもらおうとソムリエ(?)の人とワインセラーへ。おびただしい数のボトルが眠るワインセラーは寒くだがなんだか「金持ち」っぽいカンジは私 の気持ちはアガりました。担当してくれた店員さんと更にワインセラーの奥へと入って行くとなんだか、豪華な礼拝堂あるいはミイラとかを安置する所のような気がして薄気味悪くなってきました。ソムリエの人が話すワインの逸話も中が暗いしヒソヒソ声なので怪談に聞こえます。ナンチャラ家ゆかりのワイン農家、ドウシタ地方限定のなんとかと説明を聞いてもさっぱりわからないので、結局お店の人お薦めの逸品でお手頃の品を選びました。ワインセラーを出た時には髪まで冷たくなっていました。私は「!?」連れてきた友人の事をすっかり忘れていました。さぞ都会の慇懃な店員の対応に怖じ気づいているのではないかと思い、友人を探すと隣のカウンターにそれは大量のワインが置かれていて、友人は現金で購入しそうな所でした。私は慌てて「そんな買ってどうする?お口も体も一つですっ!更になんだか高級なワインは保存が大切らしいのだからこんな買ったらうまく管理できないでしょう?東京見物がてらに自分が欲しいモノ一本だけ記念として買えばよい」と意見したら「帰っ てから家族で飲むモノ」「嫁と二人で飲むモノ」「祭りや彼岸の時に親戚と飲むモノ」というカンジで選んだ酒がカウンターの上にずらっと並んでいたのです。私は「皆様酒飲みなの?ていうかわざわざここまで来て田舎モノ達に酒の価値とか知らずに飲ましてしまうの?」と何様発言したのですが友人は「自分は生まれてからの田舎での家族暮らしだから、ここのお店の人は親切だしおいしそうだし、こんな立派な所で買った酒を親とか嫁、親戚そして嫁の実家にも飲ませたい」といい、疲れた二つ折りの革の財布から丁寧に札をきりはじめました。私は友人に「しのごのいうが、どのシーンにおいても買った酒は君も飲むのでしょう!」と聞いたら「その通り」と答えました。大切な家族と妻そして支えてくれる地元の親戚達と、飲むお酒はさぞ美味しいのだろうな〜。人混みごときで萎える友人だが、東京のお土産にフランスの高級なワインに諭吉何枚も落とすなんて格好いいなと思いました。彼は里に帰ったらきっと早速ワインの栓をあけて、お茶の間で不揃いのコップで家族で高級ワイン を飲むのでしょう。それを想像するとなんだかいいなぁ〜と思う自分でした。そんな時に飲むワインって美味しいに決まってます!。
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