2009年6月4日(木) 22:06
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モリノス
「涙する乙女」。先日、メトロの座席に腰をうずめウトウトしていましたら、頭上から「ズッズズーッ」と水音が聞こえます。私はまだ咳が治まらず、野外ではマスク姿なのですが、私の前に立っている人が鼻水をすすっている様子なので、失礼ながら「えっ?これ以上、うつったらヤだな」と思っていたら、なんと上から水滴が私の膝にポタリポタリと落ちるではありませんか!。「げっ!鼻水を膝に垂らされた〜ギャー」と思い、マスク越しに、吊革を手にする人を睨んだら、ジャージ姿で、髪を左右に束ねた女学生らしき女子が、何故か号泣していて、その涙が落ち、私の膝を濡らしていたのでした。失恋?と短絡的に思い、マスクしてるのをいいことにジャージ女学生をジロジロ見たら、耳は潰れていて、指の節々はゴツくテーピングされていて、小柄ながらしっかりした体躯の女の子でした。足元にはスポーツなカバンがドンと置いてあります。私の妄想は「女だてらに格闘系の部活の娘、恋愛ではなく、稽古の疲れと自分の実力に不安になり、車内にて不覚に目頭熱くこみ上げた」っつ てカンジでした。さらに彼女のジャージを見るとガチ体育会系の学校の校章が見え、レスリングか、柔道、空手のどれかの部に入っているカンジでした。私は試しに、カバンの中にあったキャバクラとかの携帯ティッシュを取り出し、女学生に「よろしければどうぞ、さらに使い捨てマスクもありますがいかが?」と言ったら、彼女は女だてらに「オースッ、ありがとうございます」と格闘技系のご挨拶を私にして、ティッシュで豪快に鼻をかみ、タオルで目をガシガシ拭くと、私があげたマスクをして、またウルウルと涙をこぼしたのです。乙女の涙は儚いカンジが、いと健気で美しいものですが、格闘技に青春をかける戦う乙女の涙も、なんだか潔く格好いいと思いました。若い時は希望と挫折の日々、格闘技は勝ち負けの世界ですから、なおさら泣きたくなる事もありましょう。悔しかったり落ち込んだりして車内で泣けるのは若さだな〜と。この闘魂女学生をプチ羨ましくカンジた次第です。
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