2009年10月15日(木) 23:54
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モリノス
「ジプシー」。私の恩師F先生が演出した舞台「ジプシー」が上演されました。俳優養成所を卒業し、芸能の道をうーむうーむともがきながらも演劇という仕事をしている、私の先輩後輩がF先生の選抜により、再演の運びとなりました。高い新築のマンションを購入した若い夫婦…。その工場中のマンションに侵入者アリ、ジプシーと名乗る乞食集団が寄り集まりやりたい放題なお話なのですが、夫婦とは家族とは、人間と地球との関係とかを深く考えさせられる物語です。ロビーで再会したF先生に御挨拶をしたのですが、お年をとられたものの、その眼光は猛禽類が獲物を射るかのこどくで、演出家現役なんだと、安心しました。私たちが俳優養成所で、F先生から悶絶 苦痛の稽古を受けたのですが、「集中することし続けること」「テンションをつねに高くしておくこと」といった日常では有り得ない気持ち感情を高める訓練を受けたのですが、芝居を離れてもその学んだ事は体得していたらしく、違うラウンドで、そこで学んだ事が違う世界で応用できているなと思いました。皆が 計算された感情を高い集中力とテンションを途切れることなく進行していく様は、泣かせ所ではきちんとキマリ、涙腺爆発となりました。今日のお連れは劇場のある地元に住むイヤシロチ青山スタッフ白石さん、ゴッドハンド整体師N島、芸事の道のチケットを手にしたビックマウスY樹というおじさんおばさんお兄さん、高校生というデタラメなメンバーで、年寄りの私と白石さんは終演後グシグシと目を泣きはらし、ゴッドハンドNは、今の社会って感じですよねと物語の趣旨をとらえ、ビックマウスY樹に至っては、面白可笑しくて泣けちゃう芝居だったのに、ドヨーンとなり、自分の無力さん感じたなどとお口の小さくなるような事を言っていました。まだ私の体調は戻らず観劇中も咳き込むという、お客様に御迷惑をかける失態をしましたが、恩師健在、俳優陣の鮮度が落ちてない状態に、加齢だ喘息などと黄昏ちゃったりだけど、集中とテンションならアナタ方にはまだ負けないと、私の心に闘志じみたものの炎がたぎりました。
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