2010年11月10日(水) 0:38
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モリノス
「変な感覚の再現にパニクる私…」。久しぶりに私が大フアンでこよなく敬愛している女優Hの舞台を観に行きました。舞台が始まり複雑な人間模様が展開される中、演出で徐々にに本水が舞台に広がっていくというカンジで、ほほう段々水が舞台を浸食していく…と感心していた矢先、まさかのハプニング発生。最前列で観劇していた私にバシヤッと水がかかってしまったのです。その刹那私はキレ、ビッショリ濡れたPRADAのバッグを癇性に吹き始めた途端に心折れナーバスマックス。また水が降りかかってきたらどうしょうと舞台を見ると私の目の高さに夥しい水面が見えた途端。ずいぶん前に伺った、当時大変な事になってしまっていたビルマから命からがら日本にやって来た青年が受けた水責め拷問のお話を思い出しました。毎日暗い監禁部屋で一日かけて少しづつ水を増やされ鼻の下まで水に浸かる拷問を受け、自白を強要される。後少しで水が頭まで到達する間際に、上から軍足で顔を足蹴にされる。その恐怖たるや今にも発狂するそうな思いだったそうです。彼は日本に住むよ うになってからも、暗い部屋で寝ていると台所から聞こえる水滴の音、隣の部屋から聞こえる生活排水の音がする度に起きてしまったり、うなされて眠れない日々が続いたそうです。私はその話を聞いた時の彼の尋常ではない様子を思い出し、客席から見ると自分の目線に水が見えその水面を役者達が、歩き回るという光景を目の当たりにしすぎて、自分が水責め拷問を受けている訳では無いのに、落ち着かなくなってしまいました。更に水で濡れたズボンが冷えはじめた時に、恐怖頂点「暗いよ、寒いよ、怖いよ、水がぁ〜」とモリノス様御乱心。ビルマで水の拷問を受け続けた青年の事を思うと、彼はどんだけ辛い目に遭ったかを考えている内に、不覚にも、舞台上、目線に広がる水を見続けてしまったので動悸息切れを起こしてしまい、一体どんなストーリーだったのかわからずじまいで、早くこの目の高さにある水から解放されたいと半泣情緒不安定になりながら、終幕まで客席で、脂汗をかいていたのでした。
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