2010年12月25日(土) 23:02
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モリノス
「輝く夜」。第二次世界大戦時を題材にした「永遠の0」。高校ボクシング部で展開される「ボックス」の作家のショートストーリー連作「輝く夜」を読みました。クリスマスに巻き起こる女性達の物語なのですが、ベタベタ、小説王道ハッピーエンド、クサイファンタジーな展開に、ええっ前二作は読み応えアリアリ、胸にズッシリくる本の中に引き込まれるような重く熱い感動がジワジワと広がったのですが、この度のお決まり通りオチ読み出して秒殺わかっちゃいますみたいなカンジなのですが、読後感が爽やかかつ白湯を飲んだような優しさを覚え、作者はあえて小説の基礎を確信犯的にふまえて筆を進めたのかと思いました。リストラされた女が、突然プロポーズされたり。会社の上司と奇縁により交際がはじまったりと、展開が韓流か?的な雰囲気を醸し出しているのですが、この作者による構成により、一歩間違えば紙一重駄作になりかねない所を、職人技で文学そしてシンデレラストーリーに仕立て読者は前向きになれる技には、お見それした気持ちになった私でした。
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