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2011年2月の日記
 
2011年2月2日(水) 23:30

モリノス

「誰かが後ろに…」。先に購入した最新式2011モデルの電動アシスト自転車、今夜地元駅〜陶芸教室〜自宅と長乗りしてみました。確かにペダルを漕ぐ足あざやかに、快適走行…。駅から繁華街を抜け、坂を下りたり上がったりして、住宅地から林を通過し自転車なのに目映いハイビームライトが蔦のからまる陶芸教室を照らし始め、一旦減速してから再びペダルを足にかけると「フアッ」。交番のある交差点で一時停止。走行開始後やはりペダルに足を乗せると「フアッスーッ」。私は誰かが運転前にチヤリの後ろを押しているのではという、ありえない妄想をして後ろを振り返りましたが、もちろん誰もいません。自転車の機能がそうさせているとは思っていながらも、停車、減速、曲がり角にてペダルを踏むと、やはり誰かに押されているっ!とビビり、逐一後ろを振り替えってしまうのでした。さらに夜も更け暗闇の町や林を走り帰宅する時には、プチおっかなくなり、早く帰宅しようと車輪を早く回すと「そこまで速く走らんでもよいっ!勝手な事をしやがってっ!」
とまるで、自転車が意思を持っているカンジがするかつ、それに翻弄される己にイラっとし、今更自分で走行を調節できる普通のチャリの方が良かったかもなどと、じやーなんで電動アシスト自転車なんて買ったんだ自分と、一人葛藤しながらも、楽々短時間で家に着いたのでした。しばらくの間は、運転開始後の「フアッ」に毎度驚き、誰かが後ろから押してるかもと、振り返ってしまう日々が続くと思われます。


2011年2月1日(火) 22:40

モリノス

「女流作家の家…」。昼下がり落合の町を徘徊中…。先に読んだ日本を代表する女流作家を主人公にした小説「ナニカアル」を読んだ私は興味を覚えて、近所にある、この実在し夭逝した作家の家が記念館として落合から程近くに保存されているとの事で坂の斜面に立つ屋敷を見に行きました。国内外を問わず、過去の偉人の住む邸宅の類いは、観光地化し、だいたいテーマパークじみていますが、この度訪れた家は、近代化した住宅街にひっそりと溶け込み、記念館ではなく、今も誰かがお住まいなのではといったカンジがし、入館時に「H先生お初にお目文字叶います、お邪魔致します」といった気分になりました。苦労の果てに印税で広い敷地に豪邸を建てた成り上がり文化人にありがちな威圧的な建造ではなく、平屋作りの建物で、玄関から居室までがよくよく計算されていて、居職ならではの間取り、プライベート空間と仕事エリアをうまく使い分け、圧巻だったのは水回り。キッチン、洗い場、浴室、御不浄を一ヶ所に配置するという合理性に感心し、お宅拝見しては、おおなるほどと
その構造に作者の意図を感じる事ができ、これって今でも住めるんじゃないのと思っていたら、台所からは今にも煮物の匂いが立ち込めそうだなと、思った時に、今は記念館として解放しているのにも関わらず、座敷から、作者や住人が出てきそうな錯覚をしました。もう住人はいないが、その息吹きをカンジ、この家はまだ生きていると感じ、なんだか居心地が悪くなり早々に、記念館を後にした私でした。


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モリノスの部屋