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2011年11月の日記
 
2011年11月5日(土) 23:47

モリノス

「心地よい情緒不安定さ」。90年代の、大ヒットアメドラ「ツインピークス」のDVDボックスが売っていたので即買い…。このドラマは、アメリカの田舎町で起きた殺人事件を奇才監督の演出で、なんともいえない耽美さとシュールさとカルトな内容と、登場人物達がサイドストリー伏線張りまくりで展開され、大ヒットした作品なのですが、話題になった当時はレンタルビデオ屋で毎日一本借りては、深夜まで観てドキドキしたものです。約20年ぶり、この秋の夜更けに見なおしているのですが、陰鬱な森林に滝な情景、メロウなバックミュージック…、丸太抱くオバサン、眼帯の女、キチガイ、カタワ、小人等々とにもかくにも奇天烈な人々が登場し、殺人事件の真相に迫る…。ネガティブかと思いきや「なんじやこりゃギャハハー」と大爆笑やら「ギャー怖いっ」と恐怖の極みを味わった末に、なんだか癒えてしまうといったカンジなのです。誰かに覗かれている?。なんか気配がする?、そんな不安定な気持ちになりながらも、段々と不気味なキャスト陣に愛着が沸いてくる…。
人の中に仕舞いこんでいる花底の蛇を見つけてしまった時の戦慄と安堵といった、神経にさわりまくりな映像に毎夜うーむうーむと悶え苦しみつつエクスタシーに達してしまっている、今日このごろなのでした。加齢により心臓に良くないっぽいので、DVDボックスだてらに観るのは1日1話だけにしようと思っている次第です。で、ツインピークス見たさに早く帰宅している私なのでした。


2011年11月5日(土) 1:00

モリノス

「大人ナイトで充電…」。モリノス的生活初期より支えて下さっている友人、今やアラカンにして現役のアーティスト兼実業家のK、とクリエイターのNと都内某所の、誰にも教えたくない美味しいイタリアンにてディナー&談義となりました。最近、五十路峠の上り坂生活が心身共に辛いヘバってきた、とプチ二人に愚痴ってみたところ、六十路街道のど真ん中をフレッシュに闊歩している二人からすると「人生は60から…。目も頭も疎くなり、手足体にガタがきてから、それをどうにかこうにかと折り合いをつけて行くウチに毎日充実して生きる事ができるのよ」的な事を言われました。老いていながらも、人の前に立ち、第一線で表現をしている彼女達は加齢も武器に生きているカンジでカッコいい限りです。こだわりのある食材と料理を口に運び、色々な事を聞いたり話したりしていくうちに、へばった心身が癒えていき、薄暗がりのゆったりとしたお洒落な店内で心地よい一時を過ごして、社会的に成功している年上の友人がいて、心身ゆだねて食事ができるという事は素晴らしい
と、一人悦に入っていた所でサプライズ!。綺麗に盛り合わせたケーキにローソク、HAPPYBirthdayモリノスとチョコレートでかかれているプレートが運ばれ、KとNから、文字通りハッピーバースデーを歌われ祝福されました。なんと申しましょうか、美味しい食事と、スローなテンポの会話、ローソクの灯る特別なケーキ。イタリアとかの映画のワンシーンのような情景でした。散会となり夜更けの野外へ、ふと空を見ると、なんだか不気味な半月がボウと浮かび「えっ?また近々天災の予兆?この月のオドロオドロシい感は普通じゃないかもね」と不安になりつつも、これから冬将軍が到来し今年は天変地異祭り、明日にも何が起きてもおかしくない訳ですが、こんな時だからこそ、気心を知り腹割った関係の友人達との時間は大切。それぞれが忙しいながらも定期的に会いお話をしあう事は、末世を生きていく上で私にとっては大切な事だと思った次第です。


2011年11月4日(金) 0:25

モリノス

「七回忌と夥しい数のチビッコ…」。亡き父の七回忌の法要を、家族と都内に住んでいる親戚中心にこじんまりとしめやかに滞りなく終わらず、甥の子と甥と同年代の親族のチビッコ達(0才〜七才)が集う中で、ガキの歓声喧しい中、行われました。会場は近所にある葬祭場、ウチの法事の開始時刻前の待合室では子供達がはしゃぎまくり運動会、喪服児童館のようなカンジで、階下で行われている、どなたかの告別式とブツカリ、その御遺族からしたら階上でキャーキャーとガン上がりし騒ぐ声だとか足音がうるさいとクレームアリ…。もちろん、法事なのにアゲアゲなのは不謹慎と一瞬思った刹那、私の左眉が上がり「あーん?、これはセレモニーコーディネーターのブッキングミスじやね?、あらかじめこちらは、軍団列席だと言うことを申し送りしていたのですから、時間をズラすなり、ナンチャラホールと銘打ってるのですから、距離の離れた会場とか、こちらを階下のフロアにしたらいいんでしょうにさ」と、謙虚な気持ち無しの私。ムウーッ、クレームをつけたいのはこ
ちらなんですけど的な罰当たりな事を考えていました。で、法要がスタート、読経中もチビッコ達が、ギャーだの、もう帰りたいなどと駄々をこねる事態。しかし故人は子供がなによりも好きだった人ですので、夥しい数のチビッコが集まる事はなによりの供養かと思いました。死にゆく命、これからの命、終わりと始まり。終焉と可能性…。多分四世代が集まれる機会というのはこの阿鼻叫喚の末世とても恵まれているなと思った次第です。


2011年11月2日(水) 23:01

モリノス

「パラノーマル・アクティビティに背筋が凍る、寒っシオッ!」。セックスアンドザシティを観破したついでに、レンタルDVD店で好奇心興味本意で借りた作品。低予算で作られたモノのその恐怖で世界中が震撼したというホラー映画(?)。を観ました…。シヨッパイ、シオ漬け…。ヘタレなポルターガイスト現象。虚言癖のある女と、人の言うことを聞かないアンタ頭わるいんじゃないの男が「ファック!」「シット!」と罵り合うカンジの末にオチは、悪魔的なモノに憑依された女が、リング・貞子ウォーク、呪怨・カヤコウォークコラボでエンド…。。でだからなんなのさ?という結末…。観てガッカリ〜としていたら。ふと昭和の時代に大活躍した霊能者、故宜保愛子、特番幽霊屋敷探訪。霊能者なのに廃屋とか古城にて、怖がっちゃうオチャメな宜保愛子。幽霊屋敷より彼女が「ギヤーッ怖いっ」と叫びまくる様子の方が視聴者的に恐ろしかった事を思いだしました。ていうか、こんなショツパイ作品が世界中でヒットしたという事が、私的には違う意味で
背筋が凍った次第です。オオッ寒っ!。


2011年11月2日(水) 1:27

モリノス

「熊手と嫁の写真」。本日は年末のお支度酉の市、前夜祭に行って来ました。神社に行く前にPNF筋力トレーニングの施術を受けました。この度はトレーナーM先生の治療が終わった後にトレーナーS先生の治療が待ち受けるという、PNFダブルアタック悶絶トレーニングの末に、ああっ涅槃が見えるといった境地に至り不覚にも眠りそうになっていたら、S先生から「どっかイっちゃってないですよね?」的な事を言われてハッと我に帰る私でした。施術でほぐれた体に活気が宿り、いざ神社へ!。お詣りの前に毎年恒例、見世物小屋へ…。いましたいました蛇女小峰太夫!、健在!なにより、見世物小屋の姐さんの口上によると、震災直後に一番よく芸当ができる犬と、大切に飼育していた巨大錦蛇のハナコが死んでしまったとの事。大切な相棒錦蛇ハナコを亡くした小峰太夫は超高齢でありながらも、手褄の演芸では無人の箱から颯爽と登場。観客に不気味な一瞥をくれると、火のついた夥しい蝋燭を頭上に上げ滴る蝋を大量に舌で受けた後に、火を吐く!、弟子の
二代目蛇女は赤襦袢姿で生きた蛇の首を食いちぎり、胴体を食らう。毎年お馴染みの演芸ですが、今年は気合いが入っています。まず今後は見世物興行ができない時勢である事、蛇女が食べる蛇が今年の異常気象により少なく、足りないとの事。近い将来見世物小屋も幕を閉める事になりそうだ的なカンジでした。白塗り白装束にて錦蛇をまとい、不気味な視線で客達を威圧する小峰太夫…。私の憧れの存在です。時代により淘汰されゆくフリークシヨー、しかし小峰太夫が現役でいる限りは見に来なくては!見に来るよ小峰太夫!と、鼻息荒く見世物小屋を出た私。さてこれからが大一番、熊手市で新しい熊手を買いに行きつけの店にいきましたら、もうすでに私が持つ尺の熊手は用意されていて、屋号の刺し札まで刺さっていました。で、私は他の店が閑古鳥なのを見て、気持ちがイラっとし、祝儀をはずみました。私の熊手はいつもの年より多い稲穂や大入り袋がザクザクと差し込まれ、大変な事になっていました。お馴染みという事もあり、法被を来た沢山の若い衆からお手を拝
借となり三本締め。調子の間には、日本復興!という威勢のよいかけ声がかかります。で、じゃらじゃらとご祝儀を着けた私の尺の熊手は、飛び抜けて派手になり、見知らぬ人から値段を聞かれたり、仕事を聞かれたり、祝儀をいくら包んだのか?アンタ大したもんだと質問攻撃。そして駅まで続く左右に連なる屋台からは、歓声が「わーすごいぞ!」「あやかりたいあやかりたい」と酔客から囃されました。で、新宿の夜、たむろする人々の間を通ると、これまた恒例、道が左右に割れ、モリノス熊手道中となりました。青々とした尺の竹には、祈願・日本復興の札。熊手は帆かけに七福神。それを持った私は左右から「でかいですなあ」「賑やかですなあ」などと言われて「こんな辛い世の中なんですから、せめて目だけでも豪勢に」などと言う私。しばらくメガ盛り熊手を持って街を徘徊し、いつも言ってる中華へ食事。えらい目立ってたけど重くて疲れた、来年は持てないかも年寄りだから、などと友人としやべり、美味しい食事をいただき酉の市談義や近況報告をし、友人と解
散。私は熊手を置きに落合までタクシーに…。「!」熊手がデカスギ盛りスギでかさばり、後部座席に入らない!。苦心してやっと熊手は車の中に入りました。車中での会話…。お客さんどんなお仕事?水商売?あるいは…と聞かれた所で「ヤクザじゃないよ」と一喝。運転手さんはそれにしても凄い熊手ですね〜などと絶賛。誉められ虚栄スピリット降臨した私は一人悦に入りました。運転手に私が占い師だというと彼は、占いで悪い事言われても、運命は変えられる、ダメだと思わないでがんばるべきと、私は思ってますというので、おっしゃる通りですよ運転手さん!。と言ったら、変なモードに…。彼はある事がきっかけで別居、嫁と疎遠になり、運転席の前に嫁の写真を飾り、毎日いつかは元にもどれる、彼女も理解してくれると信じているんです、祈っていると言うので、うーむ、言ってる事となさってる事に矛盾が…。と思いつつも相槌を打つ私。「いやーちょっとした商売を立ち上げたのですが、それを機に嫁との関係が悪くなったんですよ」と彼が言った途端に私
の口から出た言葉は「商売を立ち上げた時に女房にちゃんと理解して貰えてなかったのでは?」というと「俺、この前女房と子供達に柿、送ったんです、でも送り返してきました」としょんぼりした様子で言います。その時に私の脳血管が二本ほどキレ、声高に「運転席さん柿送ればいいってもんじゃないですよ、なんですか、死んだ人じゃあるまいし、商売道具の車に女の写真かざって悶々と思いながら仕事をするなど、みっともない、未練がましい、きっと相手の女が別居してる亭主が車に自分の写真張り付けて悶々してるって知ったら気味悪がられるだけ、ああつ格好の悪いっ」とプリプリ言い、追い討ちをかけ「女がまだ貴方の事を思っているなんて大間違い」。すると運転席から鼻をすする音が…。私は「あんたが見た目でなくて亭主として格好よかったら相手の反応、違っていたと思う、柿送ったらいいってもんじゃない」とまくしたてら。運転手は「じやーどうしたらいいんでしょう」とシヨボボンとしています。私は「そんな事は人に聞く事ではないと思う、そんな事は自分で悩ん
で考えろ、大体そう言った事を人に聞くから、相手にされないのさ」。と毒矢を吐く私。車内沈黙の末に私は「手放して惜しかった、後悔したと女が歯噛みするような男前になってみせろや、まずは、女房の写真車に飾るのやめたらぁ」と言ったら、運転手逆上かと思いきや、妙にかしこまって、お客さんの持ってる、立派な熊手みたいな人間になって、嫁と会ってみますとの事でした。さてさて、彼の今後の人生はいかに?。愛想つかされた嫁との復縁はあるのか?。今日の私の熊手には沢山の副がくっついてますから、その一つが、悩めるタクシーの運転手さんにお裾分けできますようにと思った次第です。


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モリノスの部屋