2012年11月20日(火) 22:56
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モリノス
「時代に比例する賽銭箱」。年の暮れを感じる第一段!恒例酉の市に行ってきました。今年も意地と見栄を張って尺の熊手を購入し、これまた毎年恒例、若いホスト達を露払いに祝儀の沢山ついた熊手を担ぎ上げ闊歩、祭りに集うピーポーがモーゼの十戒のごとく左右に割れソノど真ん中を練り歩きました。そしてこれまた恒例!見世物小屋見物…。今年の太夫達の熱演っぷりは尋常ではありません、本来のカタワっぷりキチガイっぷりを御覧なさいな、ちゃんと働かないとコウなっちまいますよ〜という戦慄の演芸が続きます。詳細は残酷スギで書きませんが23年振りに復活した「悪食の実験・狼娘ピヨンコ」が披露されました。親の因果で山に捨てられ狼に育てられたという設定の太夫が魅せる「オオカミムスメガヒトマエデニワトリヲシメル」というモノです。この芸能を目の当たりにした観客達は顔色を失い悲鳴…。太夫達はイカニモ見世物小屋の人間です的な狂気の笑顔で暴れまくる狼娘ピヨンコを見つめます、大御所の蛇女・お峰太夫はピヨンコに「よくぞヤッた!」 といわんばかりな強烈な一瞥をピヨンコに向けて艶然と微笑みます。通年とは違う見世物小屋の熱気にアテられた私でありました。やはりこの一座に入りたいと思った程です。多分いまの時代に狼娘の演芸を披露した事がバレたらこの一座は閉鎖される可能性が大スギな出し物でありました。で、見世物小屋の妖気に酔った私はいざ本殿に参拝…。「!?」酉の市詣で史上最大の参拝客!。長蛇の列…。しかし新しい熊手を持っている人は希少…、やはりコノ時代のせい?などと思いつつも私だけこれ見よがしの熊手を高々とかざして列に加わりました。いざ順番が来て大鏡の前へ…。お賽銭を入れようとして「!?」。ナンジヤーコリヤー!?。大きな賽銭入れスペースに諭吉の姿は1枚もなく(かの昔は束もみかけたものでした)、申し訳程度の漱石が数枚と、なんと!銀貨より銅貨っていうか賽銭入れ全体が茶色で覆われているのです。酉の市、時代に逆行するかのような大迫力のキワな見世物小屋、時代に比例したかのような賽銭入れの色に今世の狂い っぷりを体感した次第です。
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