2013年10月15日(火) 20:06
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モリノス
「紙屋悦子の青春」。先日数年ぶりに電話でお話をした、私が新劇の演劇研究所の生徒だった頃の恩師F先生が選んだ脚本は「紙屋悦子の青春」。終戦間近の九州を舞台に特攻兵と庶民の家族の物語なんですけど、この脚本をさらってみた所、戦争を扱っている作品なのに爆撃だののトンパチも無く、食卓を囲み当時の状況を取り入れソコに淡い恋が描かれているのですが、日常会話の中に反戦とかの意味が沢山込められているのですが、台詞は淡々とゆっくり進みます。この芝居を演じる俳優陣はなんせ会話が淡々なものですから、強烈に演技が上手くないと、グダグダなモノになってしまい、更に舞台には食卓があるモノですから、物資配給の食物を食べながらあくまでも淡々なので、俳優は戦下の中におきてる日常を会話しながら消えモノ(演じながらホントに食べる)をしなくてはならないのですから、それは大変な事です、口にモノが入ってる状態で台詞を言うのですから…。っていうか、舞台の大半ナニか食べてるんですから、お稽古中はその練習はいかばかりか?と心配し ていた矢先、恩師F先生から舞台のチラシと共に手書きで一筆、全員「本気」で各役創りに魂を注いでいます。必ず、良い舞台にします。とありました。恩師F先生の気迫が伝わる文章でした。同封されてあるチラシには「赤飯は赤飯らしく、らっきょうはらっきょうらしく食べたかとです」と書いてありました。恩師F先生が80才にしてこの芝居を通して今を生きる人々に伝えたい事がわかるような気がします。本番は来週なのですが、今から楽しみにしている次第です。
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