2014年11月10日(月) 22:29
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モリノス
「競ってこそ華、負けて堕ちれば泥」。年末の訪れを告げる酉の市に行ってきました。毎年恒例の見世物小屋に、見世物小屋デビユーのスタッフ風竜を伴ったのですが、昨年よりアングラな劇団がコノ見世物の演目を務めているのですが、やはり私が長らく尊敬している伝説の蛇女「お峰太夫」がいないのでいまひとつ、ヤモリ女が人前で生きてるイモ虫をクチャクチャ食おうとなんだかもの足りず、お代は見てのお帰りでの見世物ルールで代金を払おうとしたら、見世物小屋初期から全盛期(人間ポンプオジサン、河童小僧、牛娘、山猫娘、アルピノの小人という奇形大百科が太夫を務めていた)を女手で束ねていた大寅さんの姐さんがいたので「姐さん!お峰太夫がいないと見世物小屋もさびしい限り、小峰太夫は元気なんですか」と聞いたら興業元の姐さんは「アンタそれが、小峰は膝の手術をしたのよ、でもだいぶんくたびれちゃったけど、来年は出る気でいるんだわよ、ああそれからね、小峰の後をついだ2代目蛇女の小雪太夫はさぁ〜どっかいっちゃったのよ〜行方わか んないのよ〜」との事でした。では来年はかなり高齢の小峰太夫の蛇女の名演が見れるのかと期待しました。私は密かに蛇女小峰太夫の技を継承し、見世物小屋に出たいというオカシイ野心があるのですが、小峰太夫健在との事で安心しました。見世物を後にした私とスタッフ風竜は、熊手を買いにいつも行ってる店にて、毎年恒例の尺寸の熊手にご祝儀全部乗せをして貰い、境内を闊歩…。拝殿でお詣りをして、いつものごと迫力のある熊手を持って歩いていたら、必然それを見た参拝客は顔をキラキラなせながら頭上まで高くしてある私の熊手を見ては笑顔になっています。この世知辛い世の中で熊手を買う人も少なく、参拝客は多いのですが…。かつては熊手を競う事もしていましたが、今年は私の熊手が1人勝ち何故なら熊手を競う相手がいなくなってしまった様で…。なんともさみしい限りでしたが、こんな時こそ、無理しても意地張って私は去年と同じ熊手をゲットしました。思えば昔はいい時代でした。それぞれ買った熊手を見知らぬ同士が競い合い、比べ合いをしてましたが、それ は今は昔の話…。帰りの道中では私の代わりに風竜熊手を持ってくれたのですがソノ途端、に熊手を手にした風竜に町ゆく民草の視線を独占する事となりました。私は風竜に20年以上前に封きられた邦画のキャッチを思い出し、熊手って「競ってこそ華、負けて堕ちたら泥」といったカンジでしょう?と意味わかんない事を風竜に言ったら「ウチの熊手が一番立派でしたね」と言います。私は「フン!この界隈で尺の熊手を買う人の中では一番な熊手であらねばならないっ」と無駄な意地を風竜に言って聞かせた次第です。どんだけ不況でも熊手くらいは奮発する心意気って大切なのに熊手を競う事もできない今年の酉の市を寂しく感じた次第です。
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