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2015年4月の日記
 
2015年4月25日(土) 20:48

モリノス

「木漏れ日」。アラ古希の友人マダムK宅にお邪魔しました。お庭つきの二階建て昭和建築なのですが、美意識が高いマダムKの手によりレトロ、モダン、ノスタルジーなカンジで広い玄関から室内に渡りソチコチと趣向が凝らされ、心拍数が知らずとゆっくりと落ち着き癒える空間でした。大木が何本もあるというお贅沢な庭にはバラのアーチや季節の花が咲き、窓を全部開けると人工的なソレではなくもうすぐ初夏な心地よい風が緑の香りを乗せて、ヨーロッパのアンティーク家具が配置してある応接間に運ばれて行きます。ソフアに座り緑づくしの庭を見ると、ここ何年も見ていない木漏れ日が地面に射し「なんとあえかな」とお邪魔しておいて失礼なのですが、しばしお庭の絶景に見惚れ、お喋りな私が居心地のよい部屋にて家主を放置し、しばし無言になりました。マダムKはそれとないカンジで、作品として価値あるお皿にに水菓子を乗せておもてなしをしてくださいました。そして次にはお宝拝見、高価な抹茶茶碗、九谷焼の湯飲み茶碗に、柿右衛門の皿…。なんという目の贅沢と器
を見てはタメ息がでます。マダムKは高価な陶器の類いは飾ったり仕舞ったりするのではなく、日常に惜しみ無く使っています。庭から木漏れ日が射し、ヨーロッパティストの部屋では、逸品の数々を拝見する事ができ、マダムK邸で一時の幸せを経験でき、ここ最近アレコレあったモノですから、マダムK邸で心の弱りが払拭でき、ありがたい限りだった次第です。


2015年4月24日(金) 22:50

モリノス

「恐ろしいシンデレラストーリー」。1981年に刊行された有吉佐和子の小説「和宮様御留」が復刻(?)され文庫化されたので今読んでいるのですが、皇女和宮、徳川家に降嫁の史実をフィクションにした内容なのですが、この小説は私が中学生の頃に一度読んだ記憶があり、当時は昔話として宮家のお姫様が可愛そうな目に逢ってしまう「オハナシ」としか思っていなかったのですが、今現在の年齢になり改めて読み返して見ると、有吉佐和子ワールド全開の鬼筆力でグイグイと本の世界に入っていってしまいます。皇女和宮がビッコカタワで、その身の上を不憫に思った母が捨て子で卑しい民草の少女を拉致するかの様に宮中に入れ、和宮の身代わりにするべく徹底的に調教し、大奥に差し出すというオッソロシー話で、みなしごからイキナリ和宮になりすまさなくならなくなった少女が段々と狂っていき、あと少しで江戸という所まで来た時に自害…。和宮の偽物をせっかく仕立てたのに死なせてしまった宮家は急遽、またニユー和宮を調達し、大奥入りさせるが、和宮の偽
物の偽物の少女は片手の甲の先が無い、十二単の袖で隠してしまえば手が無いのもバレますまいな非業スギでK点超えたありえない展開でありながらも、文字を追っていくうちに、この話は真実じゃないの?みたいな気持ちになり背筋が凍ってしまいます。しかしながらこんな小説を中学生だてらに面白おかしく読んでいたと思うと、昔からやっぱりどこかオカシイかったと自覚せざるを得ない私でありました。


2015年4月23日(木) 23:15

モリノス

「にわかPNF」。本日はモリノス的生活習慣でお馴染みのPNF筋力トレーニングに行ってきました。最近の私はモリノス業務の他に年上の従姉妹がホスピスに入院しているものですから、時間がある夜に看病めいた事をしに行くが日課っぽくなっているため、病んだ脚を酷使ではなく、病室のベッドサイドで斜めな姿勢でいるものですから、その影響か?首肩背中がガッチゴチで、股関節はひとつも痛くないのに上半身のソチコチがトレーナーS先生による鬼閻魔戒めストレッチ押圧が打ち込まれる度に、う〜むう〜むと悶絶しました。施術後、身体の捩れから解放された私は一路東京都下のホスピスに移動…。私の従姉妹は私の従姉妹なんですから、緩和ケアにいようと「辛い」だ「死にたくない」だなんてみっともない泣き言は言いません。私が顔を見せる度に今にも天に召されてもおかしくないのに「モリ君アンタ足は大丈夫なの?」「こんな夜に来て疲れるわよ」と言います。そんな私はしばらく彼女と談義した後に「アタシも寝てばっかだからワー、手も足も萎えちゃって力が
入らないワーイヤダワ〜」的な事を言うので私は試しに、ベッドでも出来るPNFで己が受けたストレッチやら筋トレを従姉妹に試みました。従姉妹も意地っ張りで私が「はい!手に力を入れて」「はい次は足を上げてそのままキープ」なんて明日をもしれない命の従姉妹に指示します。従姉妹は意地っ張りなので私の言う事に必死についてきます。ホスピス、緩和ケアは終末医療であり基本無治療であるのですが、私のエゴなんですけど、病と共存して欲しいと思っているので、萎えた筋肉を弾力のあるモノにまでに再生させ、たとえ今世のお役目が終わろうとしていても、命のカウントダウンであろうとも、自力で庭を散歩できたり、トイレに行けたりしたら、いいなと思っています。


2015年4月22日(水) 21:22

モリノス

「10代の恋」。もうどうしても金でも買えない、縁故を使ってももとに戻る事が出来ない取り戻せない輝かしいティーンエイジ。そんな今日、高校生男子から着信アリ、この高校生は彼がオムツをしていた頃からの交流があるのですが、電話の内容は「失恋」…。しかも、色恋悶々を経験した汚れた大人エイジの恋愛煮え煮え別離のむさ苦しい理由ではなく、いかにも高校生らしい内容で可愛らしいモノなのですが、受話器の向こうはガールフレンドを失った悲しみで「どうしたらいいんだっ!辛いっ!」と大号泣…。この子には悪いけど、些細スギな理由により失恋し泣けるというのは、白浪五人男の口上ではないけれども「もはや四十に人間の定めは僅か五十年」な私としては、失恋ごときでこの世の終わりレベルで落ち込み大号泣できる彼を、微笑ましくも羨ましくも思った次第です。ティーンの失恋の涙は相手が憎いだ鬼畜だのというベタベタしたものではなく清純とはこの事か?と思った次第です。


2015年4月21日(火) 23:43

モリノス

「托鉢の人」。本日も陶芸教室の作品展会場係としてシルバーエイジの整地、巣鴨に行ってきました。とげぬき地蔵尊、高岩寺に隣接する高岩寺会館ギャラリーに向かう道中、笠を被り墨染衣姿の僧じみた者が、ムニャムニャと聞こえぬ声で経文めいたモノをつぶやいています。だいたいこれって偽物なりすまし全国行脚修行のため托鉢で旅してますな輩なのですが、ソノ胡散臭い僧っぽい男が、腰の曲がった白髪頭シヨートカットの老婦人がソノ男の前を通り過ぎようとした時、イキナリヘタレ舞台俳優の様な口跡で老婦人に顔を隠した笠の下から「奥様、お見受け致します所、御主人をお亡くしになられましたね」などといいます。イキナリ乞食坊主に声をかけられた彼女は、ビックリしています。私はこの時点で「やりやがったな偽坊主め」と思ったのですが、しばらく様子を見ると「貴女様の御主人は、極楽浄土への旅路に迷っておいでの様です」なんてまことしやかに言いきります。老婦人は驚いた気持ちを顔浮かべ、偽クソ坊主に寄り添い涙を浮かべるではありませんか!。だいた
い高齢の女性が独りぼっちで歩いていたら連れ合いに先立たれている事は察しがつくでしょうから、一か八かふっかけてみたのでしょう。更に偽坊主は、駄物のパワーストーンを懐中から取りだし「腕に数珠を身に付けると御主人の御供養にもなりますですし、天国の御主人がきっと貴女様をお守りくださるでしょう」なん托鉢乞食の分際でなんてこと言っちゃってんの?とプチイラッとした私は余計なおせっかいと承知しながらも、彼らの会話に割って入り、老婦人には「この人お坊さんじゃないですよ」と言い、嘘僧侶には「貴方霊感商法かよ!。みっともない!、インチキ坊主のくせに托鉢装束しているだけでも人を騙しているんじゃないんですか?、ああっ!。それに托鉢しているのにパワーストーンの数珠をお年寄りに売りつけようとするのは罰当たり外道極まりないっ!」と言ったら托鉢姿の男は、私の言うことを聞こえないふりしてまたインチキ臭いお経をモゴモゴと言い始めました。私と嘘坊主のやりとりを聞いていた老婦人は知らぬ間にいなくなっていまし
た。これって私が営業妨害した?とも思ったのですが、道行く御老人に出鱈目をほざく事は罪つくりスギだよと思った次第です。


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