2015年8月12日(水) 0:57
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モリノス
「脳殺される」。帝国劇場に新演出ミュージカル「エリザベート」を観に行って来ました…。どうせ少女漫画めいたお姫さまロマンチック、衣装バッスル姫袖アマアマストーリーなのだろうと思っていたのですが、実在のオーストリアの皇后エリザベートとの生涯がネタになっているのですが、自分勝手な女が己がいかに可愛そうな状況かをアピールし、実の息子が皇太子として悩み、苦しみ、助けを求めてるのに「私には私の人生がありそれを行きたいのよ」みたいな台詞を言い息子を見捨てて皇后という責任のある立場にいながら、どっかに逃避行してしまう、母に見放された皇太子は自決…。その後とってつけた様に息子の死を今更愁いたって仕方ないのに、いかにも息子の事を愛してましたと言わんばかりに喪服を着て暮らしている内に非業の死を遂げちゃうカンジのダメダメな糞女の話なのですが、この物語に登場する死の影「黄泉の国の帝王・トート」役のミュージカル界のプリンスと痣名される井上芳雄の演技が凄い!。特に美形ではないのですが、舞台に出ただけで観客が息を 飲みます。その姿、歌唱力は元より男でも女でもなく人間でもない風情の所作客席魅了…。エリザベートが主役なのに、他の出演者もベテランや実力者を揃えているのに、主役も脇役も井上トートの添え物と化します。舞台が後半に進むにつれ、井上トートが舞台に出てくると、死神的な役だてらに、高潔清涼感があり更に霊性みたいなモノを醸した井上の歌に演技に、私は鳥肌が立ち、胸が苦しくなり客席で腰までが抜けた様な感覚になり放心状態になってしまいました。ラストで黄泉の国の帝王の井上が真っ白な衣装で登場した時には「ギヤーっ美しい、黄泉の国の帝王トート私も今すぐ死なせてぇ〜」と気絶しそうになりました。井上の独壇場!他のキャストは井上の添え物になり、終幕…。客席でグッタリしているお客様続出…。ミュージカルを観たというより、ライブを見て心底イッちまってるお客みたくなり、劇場を出た後もしばらく興奮が覚めやらずな自分でありました。
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