2016年7月25日(月) 21:29
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モリノス
「身毒丸」。先に鬼籍に入られた蜷川幸雄さん演出の舞台「身毒丸」まだ10代の藤原竜也と性格(?)女優白石加代子主演のDVDを見つけたので観てみました。寺山修司&岸田理生作脚本の、シュールでアングラ鬼加味な脚本を世界の蜷川がさばき、まだ新人すぎる演技の経験の無い若き日の藤原竜也が、この難解な内容とお耽美な演出を見事すぎなカンジで演じぬく様子を見ては改めて、今や天界で先達の俳優陣と芝居をお創りになっているであろう蜷川幸雄の演劇に対する執念を画面から受けとりました。母親を亡くした少年、ソノ父親が夜店で、「母」を買い、ソノ母には拾い子の幼い連れ子がいて、強引に家族になる、継母と継子の仲は悪くその関係は歪みまくった末に、継母は継子を藁人形で呪う、呪われた継子は失明し、その仕返しに継母に変装し継母の連れ子を拐かし凌辱…、の果てに継母と継子、愛の昇天…。的な内容なのですが、こんな、ドロドログログロな物語を演出という手段で芸術の境地に高め、観客の万雷の拍手と涙を賜る…。それができて しまうのが蜷川幸雄という人だったのでしょう。
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