2017年2月23日(木) 20:40
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モリノス
「沈黙」。遠藤周作原作「沈黙」が映画化されて封切られているのですが中々観に行けず…。本日は私用が早く終わったので、映画館に足を運びました。隠れキリシタン弾圧が厳しかった頃のお話で原作の読後感はかなり凹むモノなのですが、これが映像化されたらいかがなモノかと?映画なので最後は救いがあって欲しいと座席に座る私は上演を待っていました…。いざ本編スタート…、序盤から終幕までハリウッド映画なのに、イカニモ大袈裟なBGMや効果音が無く淡々と原作を忠実に映像化しています。残酷な拷問シーンや時の幕府と隠れキリシタンとの悲しいやり取りやら、ポルトガルから布教に訪れたパードレの苦悩スギル苦悩がスクリーンで展開され、観客は歴史の一コマを体感せざるを得ないカンジでした。このお話にはこれでもかという程の裏切りを繰り返す情けない登場人物がもう一人の主役的な存在で描かれているのですが、画面的にはなんというダメな奴なのだ?と一見は思われるが、神という存在に対し、今世を生きる私達人間が委ねる事、願うものの身勝手さを代弁 している様な気持ちになり、弱さを自己都合で神頼みする人間達の様を見た気がしました。いよいよ楽しみにしていたラスト、信仰も身分も取り上げられ、幕府の監視下で日本人として生かされる転んだパードレの末路…、映画では観客に問いかけているものに対し、答えを見つけさせる様な形で終り、私的には少しほどの「救い」を感じる事ができました。しかし今時の、ハリウッド作品を見ている輩からしたら、タイトルの通りただ沈黙して長時間見てるしかない、つまらない作品と思う者の方が多いかも?と思い、私的にはこの作品を見て積年に渡る原作の辛すぎる読後感から解き放たれた気持ちになりました。
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