2017年3月2日(木) 22:26
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モリノス
「今年で95歳」。モリノス叔母が入所している施設に久しぶりに面会に行きました。今年の秋で御歳95際になります。この叔母は20年以上前に半身不随になり、70代よりほぼ寝たきりで今に至ります。私が幼い頃より大層可愛がってくれた叔母でありますのに、ろくに見舞いにも行かず、約3年ぶりの対面となりました。部屋に入ると叔母はコンコンと眠っていて微動だにしないので一瞬、再会の途端にお看取りか?とプチ焦りました。施設のスタッフが「起こしましょうか?」と言うので、「せっかく寝ているので起きるまで待ちます」と答え部屋を出て館内を徘徊見学…。私も初老エイジになり独居であろう己の老後に備え明日は我が身と施設の設備やらスタッフの動きを見学しました。死ぬまで生きなくてはならないのですから老人介護の現状現場を目に焼きつけ感心し、また叔母の部屋に入ると彼女は目を覚ましていて私の顔を見るとイキナリ顔色に精気が満ち瞳に力が入り開口一番「あら〜アンタ髪が伸びて綺麗だ事」と言った途端に私の髪を一房握ると それをまるで太い紐を引っ張るようにしてソノ反動で起き上がります。そして半身不随だてらに俊敏に起き上がりサッとベッドのフチに腰かけると私の目を捕らえ「アンタ?足の具合は調子がいいの手術したって言うじゃないの!」と言います。私の叔母達や亡くなった祖母、叔父の病室を訪れた時に最初に言われる事が私の止んだ足の状態なのです「アンタ?足ばどうしたと?」「あよー、足の具合はどぎゃんね?」私はこれらの言葉を聞くたびに自分の身体だって大層しんどいのにまずなのにまずは私の身体を心配してくれる年老いた人達です。私はこの言葉を聞く度に鼻の奥がツンとし涙腺がゆるむ事態となります。耳も遠くなった叔母との久しぶりの会話「あんた本当に足が良くなってよかったわ、それに充分大きくなって」と言うので私は「叔母ちゃん私も50歳になったんだから、今更大きくなったもないでしょう?」と言うと彼女は「アンタも50になったの?私は85歳よ」と言うので私は「叔母ちゃん今、94歳で今年は95歳になるんだから85 歳じゃないよ」と言うと叔母はかたくなに「私は85歳」と言い張ります。惚けているのかと思いきゃそうでもなく、臆面もなく85歳と言い切る95歳になる叔母の逞しさというか女らしさめいたモノを感じ、まだまだ自分の年齢サバを読むだけの余裕がある様にアッパレと思った次第です。
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