2017年10月26日(木) 22:34
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モリノス
「再会エレジャミ男」。あれはイヤシロチ青山が沖縄に移転となり、占いの活動が落合の事務所一本になった頃、モリノス装束原宿、青山界隈では特にどうともなく街に溶け込んでいましたが、新宿区とはいえ静かな落合の町でのゾベリとした黒装束は人目を引いたモノです(今では占いの先生と御近所様には受け入れられていますが)。落合通いがスタートし仕事が終わりメトロで乗り換え駅の高田馬場のロータリーに出るとソコには、センターセパレーツのストレートロン毛に、スキニーなダメージのある革のパンツに、エドハーデイの袖無しシャツでエレキ三味線を奏でるストリートミュージシャン(?)がいて、エレジャミならではの癇症な音をキンキンとたてつつも太棹ならではの旋律をストリートミュージシャンの癖に披露している若者がいました。ソノ若者の棹を握る腕から手の甲、撥を握る腕から手の甲にはミッシリとタトゥーが入っていて、なんでも元々は津軽三味線のサラブレットなお血筋だが、紋服袴で舞台で演奏会に出ることを嫌い、アウトローな道 を選択し自らの世界観をストリートで表現する事にこだわり抜いている人だとの事。若き日の私は彼のビジュアルやらソウルに私と通ずる者がある様に思い、帰り道の高田馬場で彼の演奏を聞いて、シャッキリし家路についたモノです。で時が経過するにつけ、いつの間にかエレジャミ男の姿を見かけなくなり今に至ります。そんな今日、地元付近のメトロの駅を降りると、キンキンとしたエレジャミの音が聞こえその音のする方に脚を向けると「!?」、時を重ねてロン毛には白髪が混じり、当時は華奢だつた身体も逞しくなり両腕の彫物悶々も艶やかに、昔と変わらないテクで町民相手に、糸を掻き鳴らす姿はストリートミュージシャンなんて領域を超え、ソノ堂に入った貫禄はまるで世界的なアーティストの様に見えました。久しぶりに魂を直撃する様な撥さばきを聞いている内に私のテンションはアゲとなり、彼の撥に合わせて足拍子なんかとっていたら、なんとエレジャミ男は私のステップに合わせて、リズムを早間にしたり、遅めにしたりします。それに気づいた私はエレジャミ男 を見ると、澄んだ瞳で私にアイコンタクトをした後に声をださず「おひさしぶり」と口を動かし口元だけニヤッと笑いながら演奏を続けていました。名前も知らぬ者同士、お互いに久しぶりの再会に気づき、言葉は交わさずとも束の間分かち合えた次第です。
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