2005年11月28日(月) 10:51
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モリノス
父の火葬が終わって「骨」を見た時に、悲しみでもなく淋しさでもなく、スーッと何か空っぽになった気持ちがしました。骨を見ているうち、時間にして数秒でしよう。不思議なトリップ感がりました。大きな骨、粉々になった骨、それらは、やがて地図になり、星になり、島々になり、それをはるか上から見下ろしている感覚になり、この数多の島々には沢山の人がいて、と思ったら背中から頭にかけて熱い炎が貫いた感覚がし、「血(ルーツ)」を感じ、その直後、「占いがしたい!」と頭の中で強く思いました。翌日私は、仕事で数日ぶりに、GAULTIERを着て、光りモノをつけ外出しました。その帰り、タクシーに乗ってぼんやりしていたら、運転手が「お客さん、いい目をしてますね」とポツリ。私は「いやー目つき悪いんですよ」と返事をしたら、「いや、強く深い目をしてらっしゃる、ミラーごしについ気になったんで」と言い、「運転手さん、私は今まで口で商売してたんだけど、これからは目で仕事をしたいな〜」などとわけわからない事を言ったら、「ハハハ、 きっといい仕事ができますよ」と言われました。私の中のもう一つの目が運転手を見てるような気がします。そう思ったら、シヤキッとして、武者ぶるいがして、タクシーの運転手に「おつり、いりません、目をほめていただいたから」とキザな台詞をほざきました。皆様、この日記で父の事を書くのはこれが最後にします。タクシー運転手に誉められた目で、前だけ見て暮らしてみます。強がりではありませんよ。桜並木、商店街、宝くじ売り場、公園のベンチ、今でも、どこにでも父がいて、私の中のちがう目がいつもいつも父を見ています。なんだか、大丈夫な気がします。あらっ?この文章、イッちゃってる?。
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