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2008年8月の日記
 
2008年8月31日(日) 23:07

モリノス

朝の羽田空港。本日から金沢に出張です。ここ数日のグズグズとした天候ですが、朝の羽田は晴れていました。私はだいたい年中インドアなので、普段の生活にほとんど天候は関係なく過ごしていますが、飛行場のカフェから見える滑走路から晴れた空に飛ぶ飛行機を見ていると気持ちが「スッと」します。今年の夏は嫌な事が起きる季節でドタバタと日々が過ぎて今日に至るのですが、早めに到着した空港でコーヒー飲みながら外を眺めながら一時に心身が癒えていくようです。金沢でお世話になるKさんにお土産をと飛行場の売り場を見たのですが、東京の菓子は到底加賀百万石には叶わなく、むしろ手ぶらで行った方がよいような気持ちになりましたが、銀座の老舗の百貨店が飛行場売店に入っていて、ふと立ち寄ると銀座本店で売っているその百貨店特製のイニシャル入りハンカチがあり、エレガントでしたので、私と同じMの頭文字を持つKさんにMの刺繍のハンカチを選びました。売り場が暇だったのか、ハンカチしか買わないのに店員さんは私に至れり尽くせりのサービスをしていた
だき私はフカフカの椅子に座ったままであれこれとハンカチを選ぶ羽目になり恐縮しました。百貨店で時間をタップリ使ってしまった私は、搭乗時刻に遅れそうになったのですが、びっこを引き早足の私に係員はやたら丁寧 に接してくれるのに、ろくにチェックもせずにゲートをくぐれました。飛行機に乗る直前に偶然にも搭乗手続き係を知人がしていて数年ぶりの再開を速攻で喜び、アタフタと機内に入りました。金沢到着後すぐにセッションそしてオープンセッションと怒涛に時間は過ぎて行くのですが、お客様であり加賀のお姫様達と楽しく語り合い分かち合い、シアワセなカンジで今年の8月が終わりました。



2008年8月30日(土) 22:30

モリノス

「1989」。仕事が終了。イヤシロチ青山のキッチン及びバックステージにて、ボスがワインの栓を抜きます。先日、私がボスの誕生日に送ったモノです。酒飲みではない私が選んだワインをボスとスタッフとでいただきました。「!」ワインの味などわからない私ですが、そのワインはおいしいと思いました。ボスがワインのラベルを見ると、フランスのワインで1989年物でした。今から19年前に生まれたワインを皆で分け合って飲む。皆の顔はニコニコとして上気していきます。そして今から19年前はそれぞれが何をしていたかを語り合い、懐かしみ時が過ぎて行きます。ボスがワインのおつまみにと、とっておきのソーセージを焼き、新鮮な野菜を添えます。雑然としたキッチンはいきなり、お洒落そして大人な空間になりました。そしてたわいもない事を静かに語り合い、和やかに笑いあいました。窓の外は初秋の夜が深く浸透していきます。ワインの赤は深く、そのワインを飲む人間もすくなくとも19年前から大人だった(メンバー中一人は当時小学生だけ
ど)者達は、違口同音で「なんだか物騒な世の中になったが、だいたいやりたいことはしてきたから、何があってもいいよね」などと、諦めでも悟りでもない中途半端なイイ加減さで、とっときのお酒を飲みました。これからまだ人生を歩き続ける我々なのですが、私的には地球規模でなんかなっちゃった時は、気心のしれた野心もなく、未練もなく何があっても「まあいいよね〜」みたいなプチ心の座った仲間とまったりと、酒が飲めない私でもおいしくいただけるワインなど飲み過ごせたらよいなと思いました。素敵な一時でしたが、帰りの電車ではオオヨッパになった私は顔を赤くして電車に乗ったのですが、酔った私は顔真っ赤、目が据わったカンジで乗客の皆さんからはどん引きされました。



2008年8月29日(金) 23:16

モリノス

「刺される」。出勤前の電車内にて。私はとある原稿に目を通していました。するといきなり隣に座っていた老婦人が扇子とハンカチで私の左スネを叩きつけはじめたのです。私ははじめは原稿を読むのに集中していて老婦人に叩かれているのにしばらくは気付きませんでした。私は原稿を手に老婦人に「なぜ叩くのですか?」と聞いたら老婦人は「アタシのベルトにとまっていた蜂が飛んでアナタの足にくっついちゃったから」などというのです。私は一刻も早く原稿を読みたかったのですが、何気なく自分の左足に視線を移すと「シエッ!」なんとそこには巨大な黄色と黒のシマシマに長い脚を持つ蜂がとまっていたのです。私はプチパニクり、老婦人に向かい微笑みながら「なんだか、大きな蜂ですねぇ〜」などと言ったら老婦人は素早く手首にスナップをきかせ私の足を連打しながら「アナタ!刺されたら大変よ〜」と言いました。すると「ブーン」と唸るような音を鳴らした蜂は私から離れて気が狂ったように向かい側の席のおじいさんと孫娘らしき少女が座っている所に突進していきま
した。おじいさんは私と老婦人に「ちよっとお〜困るよぉ〜」と迷惑そうに訴え、私と老婦人は「ええ本当に大きな蜂なんですから危ないですね」などと呑気に返事をしたら、巨大な蜂はメチャクチャに飛び回り、車内はなんとなく本格的にパニックになりました。するととあるパリッとした老紳士が私と老婦人に非難がましい一瞥をくれて、サイドバッグで蜂を叩き落とし「ビーン!」とかいってマックスキマッちゃってる蜂をバシッと踏みました。車内からは「ホーッ」としたため息が聞こえました。私も老婦人もあまり悪くないとは思うのですが、終点駅までなんだか気まずい思いをしていました。駅に着き私は座席を立ち、ドアに向かうと蜂を撃退した老紳士が私に「君っ!足は大丈夫かっ!駅の事務所に行った方がいい!かなり悪そうだ」と言われたのですが、私は老紳士に「あっ、私、元々びっこなんです、蜂とは関係ないですすいません」と答え、改札を通過。その時、左足に痛みをカンジ「まさか?」と思いトイレに入りズボンを下ろすと左の膝下に二カ所テンテンがあり、こころ
もち腫れていました。「ああっ!なんだかあんな大きな蜂に刺されていた!」と気づいたらなんだかおっかなくなり急に「サーッ」血が下がるのを覚えフラフラしてしまいました。が、事務所でもう一度刺された箇所を見たのですが、跡がうっすらついているだけでなんともありませんでした。元々毒性のない蜂だったのか、あるいは刺しても毒は体内に入らなかったのか?あるいは私の体は蜂の毒をせいする強靭な体質なのか脅威の鈍感なのか?。ともかくなんともなくてほっとした私でした。忌々しい蜂めっ!。



2008年8月29日(金) 0:11

モリノス

「ブッダとイエスに癒やされる」。本日友人から宅配便アリ。中をあけると漫画数冊・・・。題名「聖☆おにいさん」。ってなんじゃこりゃ?。と、なんのジャンルの漫画なのかしらとこれを私に送った友人の心中を疑りつつ、恐る恐るページをめくり・・・。「なんじゃこりゃ?」とショックを受けました。世紀末を超えて21世紀になった現代に天界からブッダとイエスが密かに降臨し、立川のアパートで二人暮らしをして、人間暮らしを体験する中、うっかり悟りの業とか恩寵の秘蹟とかを見せてしまい、人間に正体がバレると大変だから苦労する。ブッダは節約屋さんでイエスは浪費家・・・。ブッダとイエスが浅草やらアキバなどを楽しむ・・・。など罰当たりシュールギャグ漫画なのです。 中ではブッダのまわりに動物がワサワサと集まってしまったり、イエスが悩むと聖痕が現れ出血したりという場面があるのですが、私は普通に無駄に動物を集めてしまう事が特技で、知らぬ間に体のどこからか出血してまわりどん引きみたいなことはわりと日常なので、漫画でこのよう
な事を書かれていると「ああ、私だけじゃないのね」とプチなごんだり。地上におりたGパンTシャツのブッダとイエスはいい感じに「ニートな日常」を過ごしていながらも己の真実には忠実だったりして、笑えるのです。ブッダの最後イエスの最後、歴史を勉強した方なら、イタいものでも尊いものと理解していると思うのですが、この漫画ではイエス「あんときは痛かったね、数日後復活したけど」とかブッダがヤさぐれて尾崎の15の夜に気持ちが感情移入して、「盗んだ木魚を打ち鳴らし夜中に祇園精舎の窓を割って回る、とにかくもう、王宮や邸宅には戻りたくない・・・」などとウンコ座りで歌ったりするのですが、このでたらめなんだけと極限イイヒトな聖(セイント)にいさん達に会いたい!立川にいけばホントに会えるかも?と二冊読み終えた段階で、すっかりデタラメキテレツブッダとイエス兄さんに惚れてしまったのでした。



2008年8月27日(水) 23:23

モリノス

久しぶりに陶芸教室に行くと、入り口の花活けにおびただしい量の孔雀の羽根が差してありました。私は条件反射的にその羽根を頭に差して、ネイティブアメリカンぶって踊ったり、大量の尾羽根を片手に持ち大仰な動作で「な〜んて素晴らしい夜なんだ!、こんばんはマドマゼル!お名前は?えっ?ロザリー?な〜んて素敵な御名前だぁ!さあっ!私と一緒に舞踏会に参りましょう〜!」とT塚なカンジで一人小芝居をして一人悦に入り、陶芸教室の皆さんからウケをもらおうとしたのですが、生徒達はなんだか伏し目で私の頭羽根だらけ、背中羽根だらけの姿に反応してくれないのです。私は「あの・・・何か?」と恐る恐る聞くと、その孔雀の羽根は陶芸の先生が近くの寺で飼われている、つがいの孔雀の羽根がはえかわる時に沢山地面に落ちていたので、綺麗だしもったいないから全部拾って教室に持ち帰り生徒が喜ぶだろうと生徒一人一人にあげる予定だったが、なんか清潔でないし匂うので誰一人触らなかった、ツクシダさんにもその旨を伝えようとしたが、説明する前に頭に差して踊
ったり、束にして素手でつかんだのでなんだか気の毒で言えなかった。との事・・・。「シエッ〜!」私は羽根をよくよく見るとそれは埃っぽく傷んでいて、しかも骨の部分にはウンチがついてました。あきらかにオ○ダヤの売り物とは違うものでした。ウンチのついた羽根を頭に差して、清潔でない尾羽根を手に浮かれ騒いだ私に教室の生徒諸君は「イタい眼差し」で私を見ていました。とんだウツケ者な私でした。



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