2009年1月31日(土) 22:46
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モリノス
「ガラスの仮面」。漫画好きそして演劇をたしなんだことのある人間なら絶対読んだ事があるとおもわれる漫画「ガラスの仮面」。私が少年だったころに連載がスタートし、未だに結論が出ていない超大河漫画で、主人公北島マヤと姫川亜弓における「紅天女」なる演目の主役を競い合う女優バトルな物語なのですが、昨日役四年ぶりに新刊が出たので買いました。この作品は演劇界を舞台にストーリーがドラマチックに展開されハラハラドキドキでしたのに、なんだか根性演劇モノから「精神世界啓発本」みたいな内容になってしまっていて、プチどん引きしました。本来の主役をめぐって火花散る女優達の闘魂話というより、「癒やし」「神ごと」「感謝」「気づき」な戒め三昧なお話に、私的には、もう紅天女はマヤでも亜弓でもどちらでもよい、いや、あえて主人公のマヤではなく、亜弓が紅天女の座を射止め、マヤは混乱する現代の民草達の天と地をつなげる変な巫女として生きる道を見つけ出した、紅天女はその気づきのためのツールに過ぎなかった。みたいなオチでよいかもと思いま した。さらに今更気がついたのですが、往年の大女優であり、マヤと亜弓の師匠でもある月影先生というキャラがいるのですが、連載初めから老婆で重篤な病という設定であるのにいまだに老婆で重篤な病であるのに生きているのですが、連載開始から今に至る年数をざっと考えると、普通に平均寿命を超えてしまっているはずなのにまだ、登場し続けているという事です。そしてマヤとかも三十路になっている筈です。果たして路線が変な方向に行き、登場人物の年代調整をしつつこのお話は私が存命中に終わるのだろうか?と不信に思いました。
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