2009年4月30日(木) 23:06
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モリノス
「それる」。5月6日に開催される666の興行にむけ、衣装とかの用意を早めにしようと地層状になっているクローゼットを開けたら、茶色になった文庫本が頭上から落ちてきました。有吉佐和子の小説で、タイトルは「開幕ベルは華やかに」というモノだったのですが、大女優が主役で舞台本番中に殺人が行われていくみたいなストーリーなのですが、有吉佐和子の文章が推理サスペンスというカンジではなく、大女優のお化けな性格とか、舞台人特有のイジケみたいなものが巧みに表現されていて、さっさと衣装を用意すればよいものを散らかした部屋で薄暗い電灯の下、一気に読んでしまい、結局、プロレスに近々でるのに支度はさっぱりできず、無駄に部屋中にお店広げちゃったみたいになりましたが、何年ぶりかで読み応えのある文章を読み、目が美しい文字を追い、頭の中は物語の中に入り、夢心地になり、それはそれで満足したのですが、私のどっか変な所は、本来の目的を果たしていないのに、ちょっとした発見に集中してしまい、しなくてはならない事が後回しになるが、なん だか違うモノに出会い、なんか得したと思う反面、やらなくてはならない事が改善できてない、事態になってしまう事なのです。で、ひとつもイベントにおける準備はできなかったのに、久しぶりにしばらく有吉作品を読もうと、気分はアゲなカンジになりました。で、いつもながら、興行の前夜にヒーヒーしながらコスチュームに針打ったりと余裕のないパッキングをする羽目になる事が予想され、プチ、ガーンと思ってる次第です。
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