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2009年12月の日記
 
2009年12月31日(木) 0:08

モリノス

「正月花」。年の瀬、実家の整体院の玄関に生花を活け込みました。近所の花屋に行くと、何も言わないのに店先に並べられている正月仕様の花々ではなく、奥からとっときの花材が出て来て、飾る場所は狭いのに、松だのセンリョウなどを大量に買い込んでしまいました。数ヶ月までは青山で花を買っていたので地元で担ぐほどの花材をゲットした時、いくら都心から遠いとはいえ何万円も買っちゃったかも?とプチ恐れたら、毎週青山で花器一杯に花材を買ってた時と同じ額で、これまでどんだけ高い花買ってたんだよ自分と呆れました。おびただしい量の枝物とか、新種の百合などを持ち、整体院へ。やはり玄関は狭く、枝も花も高々と活けたかったのですが、靴を脱いで待合室に入る事が出来なくなる程の数だったので、思案し、縦にではなく、横に広げる構成にしました。 で結果は「正月ジャングル」みたいな内容になり、患者さんが玄関に入ると、満艦飾の正月花がドカーンと目に入る仕掛けになりました。不景気な昨今、せめて、お見えになる患者さんに目の保養をしていただ
けたらという寸法です。で、せっせと枝やら葉っぱなどさばいていたら、顔なじみの患者さんが来院したので「こんにちは〜」と挨拶したら、患者さんは「キャッ!女の人かと思ったぁ〜」と怪訝な顔をされるので「私ですけど…」と白衣ではない私服の私は答えたら、患者さんは「後ろから見たら、線が細く、手先が綺麗、そして姿勢が良いのでプロの女のお花屋さんかと思った」と驚かれました。思えば、礼儀作法、華道、陶芸、茶芸など、趣味でやってましたが、諸芸をたしなむのは己の地金を七難隠すカンジで、なんちゃってであっても、満更ハッタリの一つも効くなと思いました(すまして、活け込んでいたわりには、松の葉とか、柳の木で甥一号の子供を威嚇したりしてたんですけど)。で活け込みが終わり、家の掃除、着ない服を、姉の家に持ち込み、甥3号にあげ、私がイベント用に購入した、マオカラーで正面にドラゴンが描かれている、コスプレ地味た、マイクロミニの服を姉に見せたら自分が着るとの事…。実際姉が試着したらカクゲーアキバ系な扮装となり、近くでそれを
見ていた甥3号は、コスプレ母を見てドン引きしていたカンジでした。整体院の盛り花はジャングル化、弟のマイクロミニの衣装を、平気で着そうな姉…。モリノス家の連中は紙一重な年末を送っております。



2009年12月29日(火) 20:16

モリノス

「デパートの花屋にて」。暮れの御挨拶の進物にと、百貨店に入ってる有名花店に行き、シクラメンなどを選んでいました。見栄坊な私的に地元の花屋の方が安く、盛りも良い品があるので、それを買えばよいものを、あえて有名店で購入という虚栄極まりないのですが、やはりH花壇でしょうと店内で華やかに並ぶ鉢物を物色していました。そこへ老婦人が元気良く来店…。失礼ながらH花壇のお客筋ではなく、身なりも持ち物も日頃の生活で疲れているようなカンジでした。老婦人は店員に「やっぱり、こちらのお花は綺麗だわ〜、いつも色んなお花があって、この間もねここで買ったお花、評判だったわ〜」などとおっしゃるので私的に、あれ?身なりで人を判断してプチ申し訳ないなと思った矢先、老婦人は「今日は〜、そのクリーム色のカーネーションを一本と、スプレー菊一本と孔雀草一本いただくわ〜」と言います。切り花道楽者の私的には、彼女が選んだ花材はどれも私だったら「芯」にしないし、むしろ芯を引き立たせるための添えにすぎず、しかもそれぞれ一本って、私だった
らそんなしみったれた買い方できない。と思いつつも店員と老婦人を、シクラメンを選んでいる振りをして、ジロジロ見ていました。スタッフは三人、添え花たった三本のお客に、それは丁寧に応対、老婦人御満足な様子。だが会計時に三本の花材の値段を盗み聞きしその高額さに唖然…。さらに「ちよっとさ〜、カーネーションはともかく、スプレー菊とか孔雀草なんて、くれてやれよ婆さんにさ〜花じゃなく草なんだからさ〜」とプチ、憤りましたが、老婦人は御機嫌。肩から下げてた鎌倉とかで売ってそうな大きな信玄袋みたいな手提げから、財布を出して、代金を払い、そしてまた袋に手を入れ、スーパーのレジ袋を瘤結びにしたモノを二つ取り出し老婦人は「田舎からねぇえ、送って来たの沢山…、田舎ったって妹しきゃいないんだけど、私一人だから食べきれなくてね、ポンカンなんだけど…、それから昨日、私がきんぴら作ったんだけど 沢山できたから、お昼の時に食べてね、みかんは足りないかもしれないけど」と言います。この時点で私はシクラメン選びから店員と老婦人
のやりとりが気になって、鉢物コーナーから彼女らの近くまで接近していました。カウンターに置かれた、開封された二つのレジ袋、ポンカンらしきミカンはなんだか鮮度が落ちていて線香臭く、供物を下げておぶくさんにしたものを包んだのではと思われ、きんぴらなるモノに至っては、総菜を入れる時のプラスチックの入れ物を洗い、そこに手製の料理を入れたカンジでした。老婦人は「いつもよくしてくれているから〜、ほんの気持ちなんだけどね、じやー来年もよろしく、今年も本当にありがとうね」と元々曲がってる腰をさらに曲げ頭を下げて、店を出ました。店員は老婦人からのプレゼントを嬉しいそうにいただき、スタッフ全員でニッコリと「ありがとうございました、来年もよろしくお願い致します」と彼女を見送りました。私は「へー、ちゃんとした接客さすが〜」と思い、本来の目的であるシクラメン選びに戻ろうと鉢物のコーナーに歩き出して、ふと店員とすれ違いざまの時、その若き店員男子は、無表情で老婦人が残していった、ミカンときんぴらの入ってる袋を手に取る
と、そのまま、ためらわずゴミ箱に捨てました…。で、私はその店員を呼び、自分が選んだシクラメンをラッピングするようにお願いし、彼が鉢を包んでいるのを見ながら闇語りで「さっきさ?、お婆ちゃんからくれたポンカンときんぴら、アナタ捨てたよね、見ちゃったんだけど?」と言い放ちましたら、まだ幼さが顔に残る男子店員はしどろもどろ「スッ、スイマセン…」で私は「ダメだよ〜、他のお客の目のある所であんなことしちゃ〜」とイジリましたら、店員の手は止まりショボン〜。さらに私は「だ・け・ど、私が貴方の立場だったとしても捨てるけどな…ニヤリ」とし、さらに「でも、H花壇で目の前でアレやられるとこの小さいシクラメンに一万円払う気も薄れるわな。少額でもあの婆さん、お気持ちよくお買い物されたんだから、良かったけど、私的には、興醒めした〜、次からは、裏で捨てな〜」と言い、店員は「スイマセンスイマセン」と、平謝り…。綺麗にラッピングして貰ったシクラメンを店の名前の入った袋に入れて貰い、支払いをした時に「ああっ…、もしかしたら
このお花も、お持ちした先で捨てられるか、よそに回されちまうかもしれないねぇ〜案外、花とか面倒見るの大変だしな」と店員に言ったら「ボッ、僕がぁ〜、お客様からいただいた、お品を捨てちゃったから、不愉快なお気持ちになってしまったんですね、申し訳ありません」と謝るので「え〜別に不愉快じゃないよ、ただ容量悪りいなと思っただけ〜」と言って店を出ました。私は元々生まれつき意地悪なんですけど、年を取るとひつこいな自分と思い鉢物の袋をブランブランさせながら、人混みの中に入って行きました。



2009年12月29日(火) 1:24

モリノス

「タロットカード0番・愚者…」。暗黒セレブマダム軍団にお誘いを受け、巷で大流行、コリアンストリートにある大人気占い師のいる韓国料理店に行きました…。一人3千円以上飲み食いすると、件の占い師がお食事をしているテーブルで辛口ワンポイント占いをしてくれる仕組みになっています。店内は若い女の子達が溢れ、男子は私一人…。3千円の食物をお腹に入れたテーブルから、その占い師が、袈裟切りで言葉落としを炸裂、見事な仕業…。で、私達の番になったのですが、煩悩マダム軍団は、占い師の明るく辛いアドバイスに一刀両断…、その後は大爆笑…。私的にはみんなお料理を食べてワイワイしてんだから、悩みなんてないんじゃないの?とプチ疑問を持ちました。で、私の番の占いの時に占い師が「何を聞きたい」とお国の訛りで聞かれた時。私は、悩みといえばあるし、ストレスもない訳ではないし、孤独だけど、人というのは、悩み、孤独、ストレスを背負い、死ぬまで生きていくものだと私は思っているので、また人というのはそれらの苦痛に挑む事で、人格ってあが
ると思っているんだけどと、占い師から「何が聞きたい」と言われた時に占い師とバチンと目が合い、私は瞬時に、タロットカード0番・愚者の絵を思い浮かべました。愚者のカードは道化というか奇天烈な装束をまとい、犬とかに吠えられながらも崖っぷちで、片足上げて笑ってるという絵です。すると占い師はメモ紙の後ろに、私を一瞥した後にサラサラと文字を書き、その内容は「あなたは変人です」と記載されていました。で私は占い師と握手をして、ねぇそうでしょうと、勝手に納得しました。ガヤガヤと食事をし、席があったまった所で、占い師登場…そして悪い卦が出でもお客様大爆笑!。占い終了後、アハハーと笑えたら、御自身の悩みも癒えるでしょうねと思いました。 占いを受けて「あなた変人です」と言われた私の来年はいかに?。変人に加え奇人になってみようかしら、などと思った次第です。



2009年12月28日(月) 0:04

モリノス

「ようこそモリノス児童館へ」。本日は束髪に眼鏡白衣をまとい、実家の整体院の受付に、座っておりました。そこに近所の幼なじみKが嫁と三人の子供を連れて来院…。小学中学年を筆頭に下は二才児のチビっ子軍団、小さい子が三人もいたら、治療室内はやかましい限り…。で私は「アナタ達!、ここは体の痛い患者さんが、来る所なんですから、遊び場ではありませんから、遊ばないで下さいっ!、どうせ子供なんて暇なんですから、治療院のスタッフとして私の仕事を手伝いなさいっ!」と脅し、カルテの整理とか、患者様への御挨拶などをツベコベと言っていたら、電話が鳴りました。そこで私は「さあ、アナタ達、患者さんからのお電話ですよ、受付の仕事は教えたんですから、どなたか電話にでなさいっ!」と威嚇したら、小学生二人は石膏像のように固まってしまいました。すると涙目になった二歳児が、恐る恐る受話器を取って何か言おうとするので慌てて私が受話器を取り応対しました。でその後「なんですか!アナタ達っ、受話器を最初にとったのは二才の男の子じゃないで
すかっ!小学生のくせに小心者めっ」と毒矢を放った瞬間、私の携帯に着信アリ、着信音は必殺技仕事人…。それを聞いたガキどもは腰を折って笑い出し「ギヤハハー、大人のくせに変な音だぁ〜ギヤハハー」と馬鹿にしやがるので、私はバックからシルクのネッカチーフを密かに取り出し丸めて、受付に置いた卓上カレンダーめがけて、ネッカチーフをシュルシュルと飛ばし、卓上カレンダーを倒し、(私は男だてらに、シフォン、オーカンジー、リボンを手妻のように操れる技を持っている)重低音なボイスで「私の裏の仕事場は必殺仕事人なんだよ、今の技を見たろう?、」と言うと子供達は、ウットリした目で私を見てるので「私が仕事人だと言うことを、誰にも言うんじゃないよ、いいね」と小柴居したら、子供達はウンウンと頭を上下したのち「僕にも教えて〜」「アタシもやりたーい」などと言うので、私は「じやー試しにこのスカーフを触ってごらん、これには特別な加工がしてあってね、使い方を間違えると、自分の指を落とす事になるよ」と嘘凄んだら、また少年達は石膏像化
したのですが、それでも必殺仕事人になりたいと言うので、私は「じやー、バスガスバクハツと早口で三回言えたら、教えてやるよ」と意味不明な事を言ったら、三人のガキンチョは、必死に「バスガスハツハツ」などと言い、バスガスバクハツとまとも言えない状態になり、本人達も言えない悔しさか、治療室が震えるほどの大声で、「バスガクハツサツ」などと練習をし始め、治療室は彼らが、バスガスバクハツを練習する声でさらにやかましくなってしまったのでした。 ガッカリ…。それにしても、ちびっ子のテンションは高すぎ。子供達の相手をして、すっかりくたびれた私でした。



2009年12月27日(日) 0:35

モリノス

「ヒー○テック鎖国な私」。最近、巷で流行の防寒肌着、私の知人友人も絶賛着用人口多し…。私は「安かろ悪かろう」という先入観と「ユ○クロ着る自分有り得ませんから」という意固地スピリットが頭から離れないので、頑なに、世間の民草諸君がこぞって並んでまで買う商品に見向きもしなかったのですが、先日スタッフ白石さんに「ホカロン背中から見えてます、寒いのだったら、ヒー○テック着たらいいのに、腰からホカロン格好悪いですよ、メンズはデザインが決まってますけどレディースだったら色沢山アリ襟刳りも広いしモリノスさんだったらレディースのLとかでもイケます」と、プチ洗脳され、そうなのぉ〜と後日、デパートにてソレを扱っている売り場に見に行き、手に取ったのですが、パチッという静電気を手にくらい、さらにどう見ても、外出時に下着からこだわる私的に、この防寒下着をつける自分がイメージできず、だがよくよく手に取ると、縫製とかが私的に気に入らない、いくら安くとも、手にして商品に愛が持てないモノを、買ったとしても、大事にしないだ
ろうなと思い、購入しませんでした。さらに私の経験上安く買ったモノは乱暴に扱うし、たとえ肌着だとしても、大枚はたいたモノは大事に何年も使うカンジなので、ここでヒー○テックに転んでも、結局着ないだろうなと思いました。着ないモノを買う事ほど無駄と思われ…。結局買わずで店をでました。安いものをドカ買いして諭吉が財布からいなくなるより、寒さをしのいで、安物ドカ買いするよりも、寒いのを我慢して、お金が貯まったら、前から買いたかったモノをゲットした方が、自分の気持ちもスッとすると思った次第です。で、私は、ヒー○テック鎖国を決行し、この冬、自分の気持ちがアゲアゲになる洋服を着て、体は寒いが、心は満ちて暖かくなるような、洋服でこの冬を過ごそうと思った次第です。だって、実際見てダサいと思うもの着用したら心がかじかむもの…。って屁理屈?。しかし着たくないモノを着る方が洋服に対し失礼なんじゃないかもと思うのです。



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