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2010年3月の日記
 
2010年3月31日(水) 22:32

モリノス

「ソファー…」。昨年の秋より、落合の事務所にあるソファベッドの劣化が気になり、取り替えたいと思っていたのですが、家具屋を何軒見ても、極安かイタリア製とかの高額スギの品物しか見あたらず、しかも事務所にフィットせず、そしてインターネットショッピング鎖国な私ですから尚更、これぞというモノに出会えず今に至りました。先週ついにソファベッドが大破し、せっかちな私は今日までに新しくしなくては!と焦り、先週土曜日の出勤前に、家具屋、デパートなどを数件行脚したのですが、オビタスキ…。結局諦めていた所、アジアン雑貨を扱う店に、木製のベンチ発見…。安価でも高価でもなく、しかも展示品あるだけセール…。藍染の座布団置いちゃうと民芸館?、手打ち蕎麦屋?な野暮ったいシロモノだったのですが、タイ製のクッションを置いたら、なんとか格好がつき、即買い…。店員さんに急ぎである事を告げ、本日の午前中に届くようにしてもらいました。昨日、大破したソファーは、後輩Wのおかげで片付いていたので、ガランとしたフロアで欅のソファー到着を
待ちました。いざ搬入…。事務所のドアは狭く、運び入れ要員も一人…。私はまず外の花壇をズリズリ引きずりスペースを作り、木なんですから重たいのですが持つ人がいないので箸より重たいモノ持てないライフな私だてらに、欅の家具を担ぐ事になりました。フーフーいいながらも設置…。置いてみたら案外と周りのバランスとも調和、ホッとしました。事務所の家具が変わったとスタッフの皆さんにお知らせしなくてはと思ったら、白石さん林さんと次々訪れ、説明する事なく普通に新しくやってきた欅の二人掛け椅子の到来を喜び、ワイワイと談義しました。明日から4月、事務所のこしらえも新たになったので、ついでにと思い、早すぎですけど窓際に五月人形も飾り、菖蒲なんかも置き、よき気晴らしになりました。合皮のソファーから木製のベンチへ。インドア派の私ですが、木が部屋にあると気持ちが和らぐカンジがします。



2010年3月31日(水) 0:17

モリノス

「異空間に萎縮する私…」。落合の事務所のソファーが大破したので、撤去してもらうために後輩Wに来て貰いました。セッション日ではないので私は髪を引っ詰めスッピンにジーンズにニットにスニーカーという、モリノス装束とは真逆ないでたちでした。ソファーを外に出しWに、都会の某駅まで車で送って貰いました。この街も多国籍かつ元々の猥雑感が醸され、さらにここもシャッターストリートっぽくなっていてヤサグレていました。Wと別れた後に、昨今の不況により賃貸も分譲も価格破壊っぽくなってるので、このプチ魔窟街にスタジオ件自宅を探している、アメリカのSFで演劇やらピラティスを学び、今ではSFと日本を行き来し、アスリートのトレーナーや東京コレクションとかパリコレに出るモデルちゃんたちのウォーキングとかを教えている、旧友TTと会い、物件をいくつか見て回りました。中国語しか書いてない、ナニしてんだかわかんないオフィス、呉服のショールーム、ラブホ地域に昼間から薄着で立ちんぼしている、外人、老年若作り女性、NFの姐さんが、薄
着で電柱のそばに立っています。いくら安いし、フロア丸ごと借りたり買ったりできたとしてもこの奇天烈街でスタジオをオープンするのは如何なモノかと思い、ちょっと私もTTも休憩をしましょうと、喫茶店に行き相談する事になったのですが、店内は女装子がおびただしい数席をしめていました。ガタいよすぎの、ゲイでもNFでもない男子が、鬘をかむりピエロのようなメイクで、そそと喫茶店でお茶を飲んでいて、その様子はある意味圧巻。更に女装している男子軍団はプロではなく、素人と思われ、これって露出系なのとTTと思案していたら、店内のダメな女装をしている皆様から、私とTTはガン見されていました。私はスッピンにロン毛を引っ詰め、TTはジャージに同じくスッピン彼は長身だけどユニセックスキャラ。こてこてに舞台化粧じみた女装子達からして見ると、私達二人は、どこぞのオカマバーに出勤する前の人に見えるようです。私的には「違います違いますただ喫茶店で休んでるだけです」と説明したかったのですが、知らない女装子連中に言い訳のひとつもで
きず…。たいそう居心地が悪くなり萎縮してしまいました。TTも、借りるのも買うのも安くなっている地域だけど、喫茶店のテーブルで女装し、しかもミニスカートとかはいいて何故か紳士モノ革靴な人達を見て、この地域でスタジオを開設する意欲が失せたようです…。そしてスッピンな私とTTは、みんな女装してるのに、ジャージとか普段着である私達に違和感を覚え、どうせだったら我々も女こしらえした方が良かったのでは?という錯覚に陥りました。昼間から素人だてらに女装し堂々と喫茶店でゴツい指でカップをもち、エイリアンのように盛った髪をしている輩の気に圧倒され、私もTTも、肩身狭くコーヒーをすすったカンジでした。 世の中が香ばしく変化しているカンジを痛感し、私も奇抜でナンボな衣装で闊歩してましたが、この度の女装子達を見て恐れおののいた次第です。TTは、この街でスタジオ開設を断念したカンジでした。さすがの私もこの街の雰囲気に圧倒されてしまった次第です。ていうか、これってサブカルチャー?。コスプレ?。



2010年3月29日(月) 22:45

モリノス

「コスメモリノス街道…」。男だてらに、スキンケアからメイク用品をドッサリ持っている私なのですが、オーガニック系は苦手でした。無添加のアロマオイルとか化粧水はつけた直後は、芳しい香りですが、時間が立つと痛んだ花のようなすえた匂いになり、なんだかビンボー臭く、知人友人女性で純正アロマを顔や体につけてる人が、その田舎の原っぱみたいな匂いを醸していると心密かに興醒めしていました。この度、旧友でもあるカリスマ美容師Sの所にカット、パーマ、カラーに行ってきました。代官山の 八○ストリートは1ヶ月ちよっと前とは景色が変わり、お洒落なお店がジャンジャン閉店していて、シャッターストリートというか、虫歯みたいな状況になっていて、ガッカリ〜かつ、今年は桜も咲かず凍え死んじゃいそうな今日の寒さも手伝い、隙間風吹きまくりの八○ストリートを、残念な気持ちで歩き、Sのサロンに到着。するとSは、バー○ーズニューヨークとか高級百貨店にしかおいていない、セレブ、業界人大注目のオーガニック化粧品、ジ○ン・マ○ターを導入
していて、商品のラインナップを見せてもらいました。でオーガニック嫌いな私なのですが、高級百貨店で取り扱ってるという件で「買います全部」と即答…。オーガニックはヤダけどジ○ン・マ○ターなら買うみたいな変な価値観で決めたのでした。これまでも、日本に初上陸した頃からフランスのなんちゃってオーガニック、ロ○シタン、キャリアガール御用達ア○ェダのシャンプーやヘアトリートメントを使用し効能はともかく、使用していました。でこの度は、高級オーガニックという枕詞に「高級」がついているので、Sの紹介するモノを言われるがままに、大根買い…。Sは「モリノスさん、沢山買ってありがたいのですが、総額大変な事になっちゃってますけど…」と心配されたので、モリノス何様モリノス様発言炸裂「所詮シャンプーだのトリートメントだの石鹸の類なんだから、高いと言ってもたかがしれてるので問題ない、年をとった分だけ、サプリメントやらスキンケアにかかる費用は高くて当たり前、私は顔も肌も髪も商売道具なのですから 、シャンプー化粧水ごと
きの金に糸目はつけないよ、で、おいくら?えっ?、そんなに安いの?、私が普段使ってるヘア剤、ナイトクリームはもっと高いよ」と言ったらSドン引き…。更に、Sに髪切ってもらってる、買い友、食べ友Oも買ったとの事で、私は「じやーOより沢山買います」とSに言ったら「なに競い合いしてるんですか?」と失笑されました。で、おびただしい数のジ○ン・マ○ターの製品を購入した私は、量が一杯そして皆水モノで重く、持って帰られないので郵送して貰う事にしました。代官山の覇気の無さにクサクサしていた私ですが、ジ○ン・マスター大人買いをして憂さを晴らしたのでした。て事で4月からはモリノス臭に変化があります。オーガニックの香りと、トワレのケミカルな匂いが混ざりますが、果たして、どんな体臭になるか乞うご期待。思えばモリノス的生活スタートより、一切スーパーで売ってるシャンプーリンス、化粧水を使ってない私…。色々な高額なスキンケア用品をジャブジャブと使い、今に至るのですが、今まで買ってたシャンプー、トリートメント、美白化粧水
についだ金を考えると、その間、節約してたら、随分貯金もできだらろうにと思いつつ、私の虚栄スピリットを満足させてくれる商品に出会い、満更でもない気持ちになったのでした。Sいわく「モリノスさんの買い方、セレブマダム化してましたよ」との事でした。せっかくですからこれからもコスメにこだわり、極めたいというマダム男な私でした。



2010年3月28日(日) 22:41

モリノス

「裁ちバサミ」。私の旧友Hは、若い頃に大手のアパレル会社にてパタンナーやら、縫いの仕事をして現在は、結婚し主婦業と介護の職についているのですが、今でも紹介とか気が向いたら、ステージ衣装の依頼を引き受けたりしているのですが、私が占い師と舞踏表現のパフォーマンスをしていた時に、コスチュームをお願いした事があるのですが、本番で使用する生地の前に、パターンと同じデザインのモノをシーチングのような綿の粗い素材で同じ物を作り着心地とか舞台で肩とかを上げる時に、シワとかがよらないように仕上げてくれるための、仮縫いをHは御丁寧にするのですが、立体裁断めいたカンジでトルソーを使わず、殆ど裸な私をアトリエに立たし、布を当て、ピンを直に打ったり、首元とか股間に業務用の切れ味マックスな裁ちバサミを入れてシヨリシヨリと切って行くのですが、布が体に巻かれ、針やら刃物が体に近い所まで近づくのでなすがままで、おっかない思いをした経験があります。我慢したかいがあり仕上がった本番用の衣装は申し分なく、とても贅沢な思いをし
た記憶があります。この度、彼女が見たいという私が持っているDVDを彼女の自宅に届けに行ったら、フラメンコなのかソシアルあたりの衣装がハンガーにかかっていて、とても精巧にできていたので、Hに「誰が着るの?何の衣装?」と聞いたら、モダンダンスに出演するダンサーの衣装だと聞きました。出来映えがよくできていたので、これデザインとか生地、縫製の手間賃を考えると、高額なんじゃないの?とHに無粋な質問をしたら、生地代と縫い込み込みで三万円だというのです。私は安すぎるんじゃないと言ったら、オーダーしたダンサーは自分が踊りやバイトで苦心して、用立てた三万なので、三万だけど縫製に関しては、こだわったのよ。これが、人から貰った金だったら、ここまでしないワ〜。親やらから貰った金で作った衣装は、大体大事にしないけど、舞台の為に苦労して作った三万だし、自分が働いて作った服は大事に着てくれるから、素材はおまけできないけど、縫製とかはおまけしちゃうんだわよ。などと、なんと良い人なんだ発言…。確かに誰から買い与えられた
モノも、大切にするでしようけど、自分が苦労して作った金でしかもオーダーでこしらえた衣装には、ひときわ愛着があると思われ…。Hが今は違う生き方をしているけど、たまにオーダーが来て、その人の心根が素敵だったら、仕事を引き受けるというカンジが、私的にカッコイいと思いました。ってか、舞台を通して、自分の信念のある者、誰にも頼らず、自力で芸事活動をする者の心って、衣装を作る者にも伝わるよね〜と、Hが私の前で本場用の生地に、シャリっとバサミを入れた時に得心した次第です。



2010年3月28日(日) 2:37

モリノス

はお酒好き日本酒純米派…。ワインでしたら飲めない私であるのに行き着けのお店があるのですが、純米となるとサッパリどこで買ったらよいのかわからない私は、いつも日本酒を買う時には品数が豊富な某デパ地下で店員さんに相談して購入する事にしています。そのデパートではたいがいご当地名産逸品コーナーが設けられています。見受けるにデパートの社員ではなく、そのお酒の産地から派遣された人が、お客さんに商品を説明し売ってるカンジです。私はお国訛りのある半被を来た男性に、純米である事と予算を告げて、貴方が選んでくださいと頼んだら、では味見をどうぞと言われたのですが、私は飲めないんですよと答えたら、半被店員さんは「エッ!」みたいな顔をされ戸惑った様子、私は日本酒がお好きな方々にお持ちするので、貴方のこれぞというものを売ってくださいよと言ったら、半被店員はダラダラと額から汗をかき、それではこれでどうでしょうと、小さな四合だか五合瓶を進めてくれたので私は「こんな小さいモノでは足りないので、値段はいくらでもよいから一升
のモノにしてくださいな」とお願いしたら、それでしたらこれはお薦めですと指差した先に在庫ナシ…。また汗ダラダラかいた半被店員さんは、「いっ今すぐに倉庫に行って持ってきますっ」と言って売り場を疾風のようにかけぬけて行ったまま、そのまま帰ってきませんでした。私は無表情に売り場でたたずんで彼の到着を待っていたのですが、なんだかカンジ悪い態度に見えたらしくデパートの制服を着た店員さんが、座ってお待ちになって下さいと配慮してくれたので、会計場所にある椅子に座り携帯などいじっていたら、青ざめた顔の半被店員が戻って来て、倉庫にありませんでした、本当に申し上けありませんと頭を下げられその頭を上げたら、ラスイチの酒を売り場で発見それを見た半被店員さんは、ひたすらわびにわび、私はお気になさらず、じやーそれをいただきますと言ったら、ありがとうございます。では桐箱に入れて包装しますね、お熨斗とかはいかがしますかと聞かれたので私は「桐箱も包装も熨斗もいりません、中身だけください」と言ったら半被店員さんは何を思った
か「中味だけというのはできかねます、こちらで開封し中味を他の容器に移し替える事はできないんです」と私の言い分を大勘違いされ動揺した様子だったのですが「飲んじゃうんだから、桐箱もいらないんですよ、包装もゴミになるだけですからいりません」と言ったら、半被店員はせっかく桐箱があるのになぜ?しかも贈答品なのにと混乱された様子。なんだか桐箱入り酒の方がいかにもとっときなカンジがするのに…とガッカリした様子を見て、プチ可哀想になり、じやー桐箱に入れてくださいでもその後はシールだけ貼ってくれたらよいですと言ったら、半被店員的には、桐箱込みで売りたかったそうで、困ったなみたいな表現になり、私は美味しいお酒である事が大事なので、ゴージャスな桐箱と包装はいりませんと再び述べたのですが、彼の接客が不器用ながらも丁寧だったので、結局桐箱入りで包装ナシで買うこととなりました。で案の定、お酒を持っていた先では、桐箱に入ってる特別な酒なので、ぜひこのままお持ち下さいと熱心に力説するので、私も根負けし、じやー桐箱のま
んま持っていきますという事になりました。ですが、桐箱入りの純米大吟醸を持っていた先では、桐箱ついてるけど、ゴミになるだけだわねと言われ、やっぱり桐箱に入れず、一升瓶だけ持って行った方がよかったけど、頑張り屋の半被店員さんの事を考えると、無駄になっちゃう桐箱だけど、結局箱入り酒を持って行って、正解だったかもとプチ安心した次第です。



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