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2010年11月の日記
 
2010年11月29日(月) 23:28

モリノス

「えこるの靴」。落合事務所の今や大人気スタッフMr.TTの嫁、M月のお友達で、痛みを伴う、膝腰、股関節に障害をもつ人達御用達の靴を作るE子さんのお店に行きました。そして、私の体に合ったシューズとインソールを作ってくださいました。モリノス仕様の靴を履いて町を闊歩、通常の私でしたら階段の上がり下りの時においては、股関節から太い錐が貫くような痛みがありましたが、この度いざ階段を登ると痛みが軽減!。少し楽になりました。ありがたいっ。


2010年11月29日(月) 0:24

モリノス

「素晴らしいチーム!」。母校演劇部OB、OGにしてアラフオー街道ましっぐら連中による、演劇プロジェクトの打ち合わせでした。皆それぞれ芸能という領域で仕事をしているので、スケジュール調整が難しい中、来年から手術を予定し闘病生活イヤーにしようと思っていた私は、色々なモリノス的生活表現者の部としてのイベントのオファーをキャンセルとか保留にしていたため、逆に私一人だけが時間に一番融通がきくという、なんだかツクさんいつでも暇説浮上…。でこの企画に対し物理的に常に参加できる事となりました。最初はパッと出ておいしい所どりして出落ちの美学打ち上げ花火的出演のつもりが、みっちり混ざる事ができるようになり、予定されている本番まで、体を整体筋トレで鍛える事となり、演劇に参加するのになんだか、体育会系な感じだな〜などと打ち合わせが進行する中、物憂げにしていたら、この度の演劇的表現の演出を担当する我らが恩師が、突然の発言。自分が今、難病と向き合っているので、みんなに迷惑をかけてしまうかもしれないと告知、同席した
メンバーにつかの間緊迫感が醸されました。私は参加者の中で最年長という事もあり、シーンとした空間の中、つい口をついたのが「先生大丈夫です、私達が先生の病を治します」と大口を叩きました。で私の可愛い後輩達は何も言わないのに、心が一つになり、打ち合わせをサクサクに進めて行きました。その連携たるや円滑!。自分の後輩達のチームワークの良さに感慨深いモノがありました。そして芸能の道を開いてくれた恩師に報いるよう、中年だてらにこの企画を成功させようじゃないか!と後輩が腹をくくった様を見て、なんと頼もしいと、涙腺ゆるみ、このチームのメンバーである事を誇りに思った次第です。


2010年11月28日(日) 0:54

モリノス

「見た目様子が悪いがいい人達集団」。出勤前、事務所入りする前にいつも、近くのコンビニにて水を買う私…。お昼時なのか近くの建設中のマンションで仕事をするニッカポッカ、ブリーチ、ピアス三昧、頭にはタオルあるいは日本手ぬぐいを巻いた、中には前歯がない、見た目様子悪しガテンピープルが狭い店内に溢れていました。それにしても鯉口ドカジャンユニフォームの人達の数はおびただしく、お店に入るにも難儀しました。で、二台稼働のレジは多国籍の女の子が必死に商品(ジャンクフード祭り)をレンジに入れたり会計したりと、店内に荒くれ者がズラズラ並ぶのを、一生懸命さばいています。私は水を手に持ちガテン連合の行列の間に挟まり、出るに出れない状態になりました。私が店に入ってから15分が経過…。ハラハラしながら店内を見回したら、稼働しているレジは一台、もう一つのレジは、老婦人と若い女の子が押し問答しています。老婦人が出した金額に対しおつりが合わない、月末であちこちコンビニで振り込める限りの入金をしたらしく、その出納が合わ
ないと老婦人は力説。この様子を見ていたガテン諸君は「年寄りだからしかたねぇよ」「○○さーんアイスおごってくださいよ〜キャハハー」などと、仕事現場の休憩時間は刻々と過ぎているのに皆さんなごやかに順番を待っていました。すると奥から制服を着たベテラン女性店員がでてきて、間髪入れず、レジ前の女の子を叱りつけました。さらに老婦人に対し上から目線で尋問のように問い詰め、挙げ句「お客様は悪いんじゃないですよウチの店員が説明不足だったんですよっ」と切り口上で言い、さらに二人のレジ娘に「こんなにお客さん待たしてどういうつもりなのアンタ達っ」とまた叱りつけるのです。私は制服を着て店の看板しよっているのだから、そんな感情的ではダメだよ、万座で人を罵倒するのは周りの人間を不愉快にする事になりますから、店内はイヤーな雰囲気になるのかと思いきや、ガテン諸君は「あんなに怒らなくってもね〜」「あの婆さん、ちっちゃくなってるよ可哀相に」などと、見てくれ荒くれなのに、別に待っても良かったんだけど?といった表情で、叱ったベ
テラン店員をジロジロと見ていたのですが、男って待つの嫌いだと思われ、誰かが「どうでもいいから早くしろや」的な罵声が飛ぶかと思いきや、「しょうがないよ〜」「俺なんて待ってる間に、もいっこパン買っちゃった〜」などと、あくまでも和やかなのです。で私の会計時の時に、いつもの私だったら、バイトを叱り飛ばしたベテラン店員に因縁のひとつもぶとうかと思ったのですが、ガテンチームが優しいので、顔見知りのレジの子に満面のスマイルで「おはようございます〜!、御商売繁盛なによりですね」と言ったら、ガテン達がバイトの子に「おうがんばれや」「俺は急いでないんだからよ気にすんな」などと、慰めています。やっと会計が終わり、多くの地下足袋をかき分けかき分けし店を出ました。少し早足で事務所に向かう途中、なんていい人達なんだ、人は見た目で判断してはいけないとはこの事だね、感心した次第です。ちなみに私は見た目で判断いただいた通りですので、そこんとこよろしく。


2010年11月26日(金) 23:20

モリノス

「バイオニックジェミーその2」。昨日届いたDVDボックス、70年代のアメリカTVドラマ、両脚右手右耳をバイオニックなる機械の体に取り替え、国のスパイとして活躍するスーパーウーマンの騒動記。昨日はその吹き替え声優陣の声技と、美しい台詞回しに魅了され本編のシュールかつサイケなストーリーは上の空だったので今日は本編をくまなく見る事にしました。ジェミー、巨大な丸太を空手チヨップで割り、暖炉の薪にする。ジェミー、全米美人コンテストに出場、水着審査の際に「アタクシ、昔の脚の方が自身がありましたのに、バイオニックの脚ではイヤですわ」などとツンデレ発言。ジェミー、カラオケを熱唱。ジェミー、全米放送なのに秘密暗号を喋っちゃう。ジェミー、悪者が運転する車を持ち上げてしまう。という、荒技の限り…やりたい放題、スパイというのは誰にも知れぬ所で、暗躍してこそスパイでありましょうに、とにかくなんだかおかしいぞこの女と、目立ちすぎで、ジェミーが働けば働くほど、スパイであることがバレバレになってしまうので、昨今の地味
な潜入調査を主題にした作品とは真逆なエキセントリックな展開に、ジェミーをスパイに起用しない方が、ミッションは円滑なんじゃないのと基本的な感想。しかし、70年代、台詞はゆったり進行もゆったりなんだけど、テンポがよく、見終わったら胸がスッとするというカンジで、昔のドラマでありながら歯ごたえある作品に満足、次回はどんたけ奇天烈な物語になるのかとワクワクしている私でした。


2010年11月25日(木) 23:48

モリノス

「バイオニックジェミーで学ぶ美しい日本語と師匠の声…」。先日、人工関節に取り替えようと決心し、いざ病院に向かった車中にて後輩Wと、体の一部が金属になるそして今後はどうしょう的なプチ深刻な話をしていて、私は芝居がかった声で「近々人造人間になる日も近い、まるで銀河鉄道999のように機械の体になるための旅のようだ、いや、どうせだったら子供の頃に見たアメリカのテレビドラマ、バイオニックジェミーのように両足共に機械の脚になり、私は世界を股にかける諜報員的に活躍するのだアッハッハー」などと言い、後輩Wに「自分の変な体ネタ止めましょうよ」と呆れられ、結局は手術をしなくて済むという診断で、自骨で過ごす腹をくくった私ですが、ふと会話中に出たバイオニックジェミーが気になって、ネットで調べて見るとなんとDVDが発売されていました。で即買い。強引に70年代の擦り切れた画像をなんとか復元したカンジで、ドラマが進行中に画面にパラパラと針のような光が落ちます。更に、両足片手片耳を機械にしちゃった女性の大活躍ストーリ
ーなのですが、微妙にハンディキャパーに対する、差別発言があるのですが、その個所に来るとブツっと音声が切れ、瞬間的に無音になります。しかし衣装といいファッションといい、撮影技術がアナログスギで逆にキャストはガチンコで危ないスタントをこなす様は、その手作り感がシュールで、感心しながらもゲラゲラと笑ってしまいました。ジェミー、手が機械なのであっと言う間に掃除完了、ジェミーヤサグレた生徒の前で電話帳を引き裂き子供達を恐怖に落とし入れる、ありえない速さで走る等、サイケな設定三昧。懐かしく楽しくドラマを見ていてふと「あれっ?」と思いよくよくキャストに声を当ててる声優を確認するとジェミーの声は当時ナチュラルなんだけどセクシーボイスの田島令子、更に偉いボスみたいな役の人には重低音にして深みのある声の勝部演之先生…。この二人がやりとりする会話は、正確な今は使われていない美しい日本語で、画面ではジェミーが奇天烈な事を展開しているのに、私は日本語の発声に心地よい気分になりました。更に偉い局長なる役の声の勝部
演之先生は、私が俳優養成所にて、演技、発声、滑舌を学んだ師匠で、子供の頃に見た海外ドラマの声優が、私の先生だった事に気付いた途端、テレビの前で正座し、バイオニックジェミーを見る事となり、勝部先生のお見事な台詞回しに聴き入るといった事となり、本編ではトンパチしてるのに、勝部先生の声にしか集中できなくなりました。そしてストーリーとは関係なく、勝部演習の授業をあれこれ思い出し、こんな味わいのある声の持ち主の授業を受けられてよかった。そして思えば私の声の良い所を伸ばし、弱いところを丁寧に指導して下さった勝部先生のおしえにより、人様とお話をする仕事をする現在にいかに、そのおしえが役に立っていたかを身にしみて感謝しました。まだ最初しかこのドラマを見ていないのですが、バイオニックジェミーの活躍っぷりを堪能するというより、勝部先生と田島令子さんの声を教科書にして、年寄りの冷や水ながらも、発声と滑舌を学ぼうと思った次第です。


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