2011年4月30日(土) 18:26
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モリノス
「速読できない私…」。幼い頃より本が友達だった私なのですが、成人に達してからは数冊を時間差で読む習慣があるのと大型書店を見かけてしまうと、誘蛾灯に導かれるように足を運んでは表紙や帯のキャッチを読み購入し、さてどんな内容やらワクワクと一人悦に入るのですが、最近、私の黙読の速度が遅くなり、読む本がたまるばかりになっています。その原因は大震災以来、本の活字を目で追っていてもどこか集中力が欠ける。電車内やカフェの照明が節電のため暗く文字が読めない、そして最大の理由はもう1ヶ月以上経過しているのに読破できない小説「大聖堂」という翻訳モノ長大作の内容が、興味深くて一刻も早く読み終えてしまいたいのに、時代背景、人物紹介、そしてキャストの心情などがグタグタ述べられていて物語が進行しない、翻訳特有の文章表現に違和感を覚え相性が悪いといったカンジで、とにもかくにも一日五ページを読んだらもう頭が受けつけられなくなってくるのです。こりやー挫折した方がいいかもと思いつつも、自称読書家の私としては最後まで読みきら ないとダメだっ!と意地になっています。で大聖堂を読みきるまでは、違う書物を読まない乱読封印と決めた矢先に、今日はスタッフ白石さんから、面白そうな文庫本を渡され、駅構内のブックストアで本屋大賞を獲得した小説を買ってしまい、これで大聖堂完結まで読みきるのはまだまだ先だと途方に暮れつつ、新しく手元に来た本を読みはじめてしまった私なのでした。
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