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2011年5月の日記
 
2011年5月31日(火) 23:27

モリノス

「マドンナ・ヴエルデ」。代理母出産を題材にしたテレビドラマを観ました。癌で子宮を摘出した娘が凍結してある受精卵を55才の実母の子宮に着床させ、子供を生む的なストーリー。その設定に違和感を覚えつつ画面を追う私…。一歩間違えばデリカシーないんじゃないのな展開だったのですが、主演の娘の代理母を引き受ける松阪慶子の演技が賛否両論だと思うのですが、私は好感を覚えました。松阪慶子の自然体に演じられる代理母の芝居に、結末はハッピーエンドじみたカンジで、本来深刻なテーマであるのに彼女の起用により、ポジティブな雰囲気が画面に映り、見終わった後に爽快感を覚えた次第です。


2011年5月30日(月) 22:33

モリノス

「一人歩きするスタンド花と段ボールハウス化するコインロッカー…」。大台風!。雨こそ止んだものの、空には薄墨を流したような暗雲が剛風によって駆け巡り、その風冷たし!。一転電車内は湿気がスゴく人息れでムンムンにして滝汗をかく私…。池袋北口に私用で向かった私は近道をしようと、池袋ゴチャゴチャ猥雑雑居ビル獣道の中に入りました。節電暗闇街の小さな交差点を抜けようとしたその刹那!。まるでビンタを喰らったようなビル風に巻き込まれた私の首は横にブンと振られ、髪を止めていたゴムが外れ、強風にパーマヘアゴーゴン状態になりました。風でずり落ちそうになる眼鏡を片手で押さえ、ふと前方を見ると、どこぞの水商売の開店祝か、引き祝いか熨のついた札のスタンド花数体がズリズリ、ズリズリとまるでポルターガイストのごとく移動したのち、イヤーな音をたてて倒れました。なんとも不吉なと思いつつ、ビョウビョウと唸る風の中目的地に到着。鏡を見ると自然ターボブローによりカリフラワーみたくなっていました。用事を済ませ、やはり
冷たい突風に往生しながら、駅地下へ…。私鉄までの通路を通過しようとしたのですが、駅地下構内にあるコインロッカー付近に夥しい数の浮浪者が段ボールハウスの要塞を作り、横になっています。察するに地上で寝るにはこの怨風で段ボールも飛んじゃうので、地下に避難したようです。私は段ボールハウスのまたいだり避けたりしながら、やっと改札口に到着できました。ホッと長いため息をついた私は、末世ですな〜と一人ごちたのでした。


2011年5月30日(月) 0:27

モリノス

「落合今昔を語る…」。某大学にて教鞭に立つN先生と会話する機会がありました。彼女は落合周辺に詳しく、あそこになにがあるかにがあると、地元トークに花が咲き、先に行った中井の方にある林芙美子記念館を訪ねた話題になり、私は林芙美子記念館に行った後に猛烈に放浪気を読破し、その内容に滅入りました…。とN先生に言ったら、私の読後直後に滅入ったという言い回しがツボに入ったらしく、コロコロとお笑いになりました。するとN先生のお隣に座っていた八十代後半の彼女のお母様が今までは無気力性顔貌な感じで覇気ない様子でお人形のように座っていたのに突然「山手通りがありますでしょ、あの道路は戦車や軍事物質を通すためにあっというまに、できたんだわよ、私?私は山手通り沿りに今ある木○路にお家があったんだったわー」と今まで寡黙だったのに突然饒舌になり、落合周辺の昔話を、活き活きとされ、私は普段うんちくを人に言っては悦に入るのですが、この度は大正生まれの御婦人に、昔あった事件とか、風習などを聞き関心するばかり。とにもかくにも
お婆ちゃまの目に力をおび昔の住んでた地域を語る様を見ているとどんどん元気になっていくので、やはり思いでの土地というのはいくつになっても鮮明に記憶しているんだなと驚嘆。帰り際に、また落合の話をしましょうね〜いろいろとお聞きすると勉強にもなりますからと行ったら、また近いうちにアナタとお話したいワーと言ってお帰りになりました。落合の話で活気が出るならぜひまた、落合界隈話をしようと思った次第です。


2011年5月28日(土) 21:52

モリノス

「小糠雨のエレ三味…」。週末の高田馬場の駅付近に、ロン毛今でいうスジ盛りヘヤにサングラス、右肩に特徴的な刺青を施し、太竿のエレキ三味線を弾くストリートミュージシャンを見かけます。多分津軽三味線を基としたアレンジだと思うのですが、彼の演奏は高音の撥がまるで女人が絶叫しているように聞こえ、決してポジティブなモノではないのですが、私も古い人間で古い言葉ですがエレジーを醸し、彼がいるとしばし、足を止めそのエキセントリックな旋律に耳を傾けます。今日は台風が来ている事もり夜の高田馬場は寒いような蒸すような気温の中、スプレー状の雨が降り、空は曇天。この中でアンプが濡れるのも構わず、爆音な音を彼は掻き散らかしていました。私的には元々基礎もあるようなので、保守的な邦楽界で大人しく、していればそこそこの劇場で紋服きて板に乗ればよいのにと思いつつ、伝統芸能の世界で刺青は御法度。自ら邦楽界に関心ありませんな的な、尖った彼のスタイルに私は案外気に入っていました。そぼ降る雨を気にせず、演奏をしている様はなんとも絵
になり小雨すらも効果的なカンジがし、暫く彼の退廃的な三味線をしばらく聞き入ったのでした。雨降る都会の雑踏の中、いつまでも彼のパフォーマンスを見た私は、身体の芯まで冷えつつも、体に強く刻まれるエレ三味の演奏を時間を忘れて聞き入った次第です。


2011年5月27日(金) 22:01

モリノス

「うーむ…」。帰宅時、地元駅にて下車…。駅近くに学習塾があるのですが、久しぶりその前を通るとリニューアル拡張していました。商売繁盛ですなと思い、そいえばこの塾の前のガードレールには子供を待つマダム達が、バーキンやらボッテガなんちゃらを手に並んで子供が出てくるのを待っていたなと思い、そのガードレールの方を見ると、夜9時前だというのにランドセルを背負った児童達が、セレブじみた装いの母親らしき人達の元、コンビニ菓子パンを犬食いしていました…。夜の駅商店街、身なり良すぎの婦人達、ランドセルを背負って菓子パンガツガツ食べるチビッコ達…。シュール?。っていうか、国語算数理科社会は御立派なお成績なんざましょうが、マンションの頭金くらいなバッグとか時計をしている親が子供を立ち食いさしている訳で…。私も古い人間なんでしょうけど、お祭りじやないんだからさ、みっともないなと思い、そして道路でムシャムシャ平気でパンを食う子供達が不気味に見えました。学校が終わり塾かけもちの末にお夕食が、コンビニパンだったら嫌だ
な、しかも道路っ端で親達も平気なんだと思うにつけ、まあ、人それぞれなんですから、あれでいいならいいんでしょうかねと、プチ嫌悪感を覚えた私でした。


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