2011年5月30日(月) 22:33
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モリノス
「一人歩きするスタンド花と段ボールハウス化するコインロッカー…」。大台風!。雨こそ止んだものの、空には薄墨を流したような暗雲が剛風によって駆け巡り、その風冷たし!。一転電車内は湿気がスゴく人息れでムンムンにして滝汗をかく私…。池袋北口に私用で向かった私は近道をしようと、池袋ゴチャゴチャ猥雑雑居ビル獣道の中に入りました。節電暗闇街の小さな交差点を抜けようとしたその刹那!。まるでビンタを喰らったようなビル風に巻き込まれた私の首は横にブンと振られ、髪を止めていたゴムが外れ、強風にパーマヘアゴーゴン状態になりました。風でずり落ちそうになる眼鏡を片手で押さえ、ふと前方を見ると、どこぞの水商売の開店祝か、引き祝いか熨のついた札のスタンド花数体がズリズリ、ズリズリとまるでポルターガイストのごとく移動したのち、イヤーな音をたてて倒れました。なんとも不吉なと思いつつ、ビョウビョウと唸る風の中目的地に到着。鏡を見ると自然ターボブローによりカリフラワーみたくなっていました。用事を済ませ、やはり 冷たい突風に往生しながら、駅地下へ…。私鉄までの通路を通過しようとしたのですが、駅地下構内にあるコインロッカー付近に夥しい数の浮浪者が段ボールハウスの要塞を作り、横になっています。察するに地上で寝るにはこの怨風で段ボールも飛んじゃうので、地下に避難したようです。私は段ボールハウスのまたいだり避けたりしながら、やっと改札口に到着できました。ホッと長いため息をついた私は、末世ですな〜と一人ごちたのでした。
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