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2011年9月の日記
 
2011年9月29日(木) 23:09

モリノス

「秋バテに御注意…」。あの3・11を以来の嫌な天候続き、かつ酷暑も超え、朝夜は涼しく、日中もカラリとしてしのぎやすい今日この頃なのですが、私のワーカホリック友人達は、なにかと体調不良を訴えています。皆口々になんか緊張感が緩んだ隙に体調を落とした的な意見を言っています。私もなるべく節制を心がけてはいるものの、やはり人様とお会いする機会が公私共に尋常じやないほどあり、ここ数日は、病んだ患部が疼く、内臓が本調子ではない、体が重いかもとスッキリしない状態でした。本日はPNF筋力トレーニングの施術日…。施術ベッドに乗る前に、トレーナーのS先生に、今体の調子がおかしい部位などをお伝えしました。この度は、痛めて無い方の左足の鼠径部が固く、つまり両足の股関節がロックしているようなカンジで、その旨も丁寧に申し送りさせていただきました。で施術スタート、痛めた部位は元より、左側の骨盤にS先生の押圧が入れられた途端、私は「あーっ!言わなきゃよかった、調子が悪いことを〜」と悶絶しながら、言ったらS先生は「言
わなくてもヤってましたよニヤリ」と不適な笑みを浮かべます。股関節といえば歩くために必要な関節なのですから、不自由な右足をかばいながら左足を酷使する訳で、夏の疲れと日常生活疲労で、股関節両側ロックといったテイになっていたのでしょう。日頃体に気を使っていながらも、やはり体に負荷がかかっていたのでしょう。念入りにコンデイショニングしていただき、体が解放感を覚えた時、せっかく、体を整え筋力を強化していただけるという機会に恵まれているのですから、これから先、寒かったり熱かったりで秋バテのスピリットに目をつけられないよう、大事にしていかなくてはと、戒めた次第です。


2011年9月28日(水) 21:32

モリノス

「馬場の学生達が沈黙…」。平日休日共に、早稲田の森にある各大学や専門学校の学生達は、夜の高田馬場駅ロータリーにてたむろし、彼らなりなお洒落と、お化粧を施し談義が。安酒に酔って潰れちまって、介抱。奇声を張って雄叫びをあげたり、銅像に角帽を乗せたりと、ヤング盛りやりたい放題が名物っぽいのですが、今宵は違いました…。ロータリー前の女神らしきブロンズ立像の前に、スーツ姿、七三か角刈り中年男性達が拍子木に打ち物を手にがなっていました。新手のストリートパフォーマー?。ちよっと気になりそばによる私…。「宗教団体っ!」。声を大にして被災し無くなられた命を鎮めるための鎮魂らしき唱名かお題目を大音声で馬場の街に響き渡せています。なんで馬場で被災地の鎮魂?そして世界平和の大連祈?とあっけにとられていたのですが、その奇異な様子が馬場の学生達にも伝わったのか、いつも賑わうロータリーから若者達は消え、あるいは待ち合わせをしているらしい連中はヒソヒソ声なカンジで、とても静かな今日の馬場駅周辺なのでしたが、場違い
じやないのみたいな所での布教活動は、ガン滑りした感があり、その宗教団体の人達が、声を張り上げて祈りの言葉めいたものを一心不乱に熱唱すればするほど、駅広場からは人が遠去ざる…。なんとも微妙な空間でした。ちなみに私は、その宗教団体の人が持ってる打ち物鳴り物を触りたくて、「その拍子木か太鼓貸して貰えませんか」という言葉が出そうになったのでした。変?。


2011年9月27日(火) 23:59

モリノス

「極楽浄土級の味…」。昨日、ほんのおひとつとヴィンテージ鉄観音の茶葉をいただきました。控室のスイートルームには中国茶器の類いは無かったので、急須と湯呑みを用意してもらい、普通の日本茶のようにして飲みました。一口飲むとその馥郁たる香りが喉から鼻腔に突き抜け、その香りは部屋中に広がります。さすがヴィンテージ鉄観音!と、同席していた茶藝のたしなみのある友人Rと感嘆しておりました。香りだけでなく味も舌触りもまろやかで私は「あーなんだか金持ちになったような気がする〜」と一声洩らしエクスタシー。友人Rは「鉄観音というからに、この香りはきっと観音様の体臭なんじゃない?」と言い、私は「いやいやこの香りが漂ったら、お迎え今っ!って感じがする〜」と、お茶の感想をのべるにしては知恵遅れ発言連発しました。飲み終わった後は、茶葉鎮静効果炸裂。「なーんだか、どうでも良くなっちゃったよね」「イライラしようにも落ち着いちゃったよね〜」と極上鉄観音の味に大満足で、秋の日差しが射し込むお部屋で、至福スギな一時を
過ごせて、なんともありがたいと思い、この貴重な茶葉をいただいた方に、御礼を申し上げる時に野暮な質問をしました。このお茶の御値段はいかに?。…。「えーっ!ちょびっとな量なのにエ○メスのスカーフが買えるような金額」。もったいないお化けが降臨した私は、あー、もったいないもったいない、他愛もない時に飲むんじゃなかった、とっときの時に飲めば良かったと、歯噛みした次第です。しかし今更ながら品質良すぎのお茶は、美味しいというより、冷静になる作用を体感し、これからも天変地異がどしどしやって来るんでしょうから、そんな時にはこの希少なお茶を飲んで慌てず騒がず対応しましょうと思いました。


2011年9月26日(月) 23:03

モリノス

「ギリギリアウトかセーフ…」。秋分の夜会がありました。この度の洋服は季ちがいではあるのですが、今年の酷暑にて着るのを断念した、曇りひとつない真っ白のセットアップナポレオンジャケット…。場違いかもと思いつつ、装着…。口さがない集いしマダム達は「売れない演歌歌手、紅白衣装失敗な感じ」と感想をいただきました。また「放射能から守るため白で統一?」などとも言われて、気取って白い服に一人悦に入っていた私は萎縮。しかし、久しぶりにインパクトのあるデザインの服を着ると気持ちもスッし、夜会を楽しむ事ができました。散会した後に、夜の庭園を歩くと全身白が悪目立ちをし、秋の虫の音を聞きお庭に出たらしい、老婦人達から「キヤーッ」と歓声ではなく悲鳴が上がりました。…。木々が鬱蒼と茂る暗い暗闇庭園に白い影…。多分幽霊とかに見間違えられたのだと思います。ガッカリ〜。


2011年9月25日(日) 22:24

モリノス

「花闇…」。幕末に他の追従を許さず、立女形として名を後世に残した歌舞伎俳優・澤村田之助…。病魔におかされ片足切断、その後にもう片方の足も切断、その次には両手も失いながらも舞台に立ち続け、若くして狂い死にという波瀾万丈スギな実在の人物を主人公にした小説があります。いまから約十年前にこの物語を読み、妬み嫉み意地悪、色恋泥々、芸の世界の猥雑で陰湿な環境の中で、段々栄華を極めつつも腐っていく主人公の末路までを、直弟子役者目線で展開されて行く内容を読んだ当時の私は震撼、さらにその渦中には、とあるエゴエゴ満載の某邦楽家主催の会に舞手として参加した私は、ガチ小説の中で描かれてる、邦楽業界の澱垢にまみれ往生したものでした。更に、両手両足無い状態での演目を勤める役者の痛みを表現している件を読むと、他人事とは思えずナーバスになったモノです。久しぶりに読書時間を持てるようになった私は、再び年月が過ぎた現在に、この本を読んだのですが、手足失いながらも舞台に執着する主人公の描写を読むにつけ、ドン引きかつ恐怖を覚
えドン引きしました。私もありがたい事に舞台の御誘いなど、45才だてらにあるのですが、不自由な体で舞台に出るといったまでの意地も執念こだわりもなく、体に負荷がかかる事は回避を決め込んでいるのですが、ここに来て「レレッ?もしかしたら、演劇やら舞とかに関心無くなったかも自分?」と己の心境の変化に今、この小説を読んで思った次第です。これって燃え尽き症候群?。いやいや、この不景気な御時世、お賑やかで華やかなイベントが無いから興味が湧かないのかもしれません。


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