2012年8月30日(木) 19:37
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モリノス
「太い三本の柱」。思えば今週月曜日、義兄が今世の御勤めを終えて息を引き取り病院の霊安室を出てから今日の告別式が滞りなく終わるまでの日々が一日に全部繋がっているような錯覚をおぼえる私であります。冠婚葬祭自称、暗躍する影の仕切り番長の私ではあるのですが、加齢と酷暑によりこの度はイマイチ切れ味の鈍い動きだったとああっ自分いまいましいっ!。と思っていたのですが、この度の葬儀では義兄とモリノス姉との間に生まれた子供達(全員成人に達している)が、葬儀の表裏全てを円滑なフットワークでこなし、いつの間にかあのハナタレ小僧どもが、大人になったものだわいなどと感心していたのですが、この度の告別式の終幕前、出棺時にこの甥三兄弟が姉を囲んで並び、弔問のお客様に御挨拶を述べる段になった時「!」。三人の甥達のなんと凛として水際だった喪服姿に叔父だてらに見惚れた次第です。その姿、寡婦になった姉をその母を強く太い柱となって守ろうぞ!といったそれは逞しい様子に映り、モリノス甥達の放つオーラに不覚 にも涙腺ゲートが破裂しそうになりました。私は今まで家族をもたず独り上手がモリノス的生活美学だったのですが、まるで太い屋久杉じみた三人の甥達の立ち姿を見るにつけ、生まれて初めて親子でささえ合う自分の「家族」「家庭」というものを羨ましく思いました。
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