2015年2月27日(金) 20:26
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モリノス
「膝を叩く」。なんとなく興味本意で中島みゆきのコンサートDVDを観ました…。暗黒な呪い節やら怨み節、ネガティブだけど頑張りなさいやな励まし系な歌詞を低音も高音もこれでもかと自在に操る中島みゆき…。薄気味悪くなったり、浮かばれない系の歌詞をあえて笑顔のまま歌う姿は神の託宣を伝えるシャーマンか?地球の終わりを告げる予言者か?それでも生きていけと背中を押すか救済するか弥勒を呼ぶ霊能者か?という惚れ惚れする空間を完全に支配オーラはいいかわるいかではなく圧巻の極みで、テレビの前で正座し前傾姿勢で画面をジッと観てていたのですが、その姿は外から見たら、なんかの神社仏閣で一心不乱に祈ってる人に見えたとも思います。楽曲の中で「縁」という歌があったのですが「縁ある人、万里の道を越えて、引き合うもの、縁なき人、顔をあわせ、すべもなくすれ違う」というフレーズにポンと膝を叩き「おっしゃるとおり!」と独り部屋で声をあげました。更に「あなたはを私は追い回す、私はあなたの毒になる」と歌われた日には「そうだ! そうだ!」とストーカー被害に遭遇した事のある私は、同感しすぎて正座した膝を連打した次第です。ストーカー心理、求めている相手の毒になる事を承知でストーカーしてる。相手の毒になるけど止められない、毒になる事がわかったので戒める、と画面上の中島みゆきはいかようにもとれる歌い方をしていました。歌の最後には「この縁はありやなしや」と締めくくっているのですが、それを聞いた私は「そんな縁はなしです!」とこれまた画面越しに声に出して言ったのでした。コンサートDVDを観終わった私は、中島ワールドを漫喫しながらもおっなくなったのでした。
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