2015年6月30日(火) 23:47
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モリノス
「拝み屋」。落合界隈に古く住む人達とも交流ができて今に至るのですが、賃貸マンションやら木造朽ち果てアパートのオーナーの昭和ヒトケタあたりの老婦人とか、渋々と金ばかりかかる経年劣化ボロアパートを相続し、アチコチの修繕費とか固定資産税とかに辟易してる私くらいの年代の人より、落合事務所裏のカオス住宅街の中に「拝み屋」なる祈祷師(?)が戦後より住んでいて、ソノ人に拝んでもらうとナンでも夢が叶ったり病気が治ったり、悪縁がキレたりすると言われていました…。事務所のすぐ近くとの事で場所も口地図で聞いてはいたものの、わざわざ拝んでもらう事もなく、夜のけもの道化して外灯もションボリな町の中にある「拝み屋」の家を見つける事はできなかったのですが今夜、仕事が終わったスタッフ風竜と合流し、梅雨の夜の鬱陶しい住宅街に足を踏み入れメトロの駅まで向かいました。相変わらず家屋のバランス悪すぎな町を歩いていると朽果てるにも程がある、馬小屋か?バラックか?みたいな木造平屋の中から少し灯りが見えて、廃屋ではなく人 が住んでいるのか?と思ったら、その家の中から、皺ぶれたというかニワトリが絞められる前みたいな奇声が聞こえます。はしたなくも私と風竜は風が吹いたら飛んでしまいそうな家の前で立ち止まり耳を傾けましたら、念仏でもなく祝詞でもない老人の女らしき声で言葉は聞き取れないが「ウウウーン!ナンチャラー!カンチャラー!ブツブツブツ…、キャツキャツ、キェーッ!キェーッ!」といったカンジの声が聞こえます。というか家中の女の声は徐々に大音声となり、夜の静寂っぽくなってる近所中にこだまし、薄気味悪い極まりない…。おそらくコノ家の住人が「拝み屋」なのだと思われるのですが、夜更けにこんな声が住宅街に轟いたら近隣の住人は嫌だろうな?騒音婆さん?いや慣れてる?と思案した次第です。っていうか、落合の事務所で張見世して13年以上が経過し、実は私も「拝み屋」と同じく得たいの知れない占い師とか、落合在住ピーポーにディスられているかもしれませんな。
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