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2016年3月の日記
 
2016年3月31日(木) 22:57

モリノス

「山岸涼子の漫画みたいに闇む」。リハビリから帰宅…、早いものでオペから2ヶ月か経過し、新しくなった右足にも慣れてきた様な気がしたので、なんとなく思いつき、モリノス部屋衣装エリアにあるステージ衣装を装着してみました…。ゾーッ!、まったく歩けない衣装を介錯できない…。これまで健常な左足中心で舞台を勤めてきましたので、オペにより長くなった右足とまだ完成していない身体では自在に本衣装をさばく事ができませんでした。ソノ刹那、漫画家・山岸涼子の描く陰湿なバレエ漫画のシーンの様にワナワナと震え、床にヘタリ込み、茫然と白目をむき天を仰ぐみたいなカンジとなり「どうしょう〜あああああ〜」みたくフリーホールのごとくそのままどこかにどこまでも落下していくみたいな気分になり、モリノス様御乱心…。落ち着け落ち着けと早鐘を打つ心臓に胸を当て、衣装を脱いでパンイチで姫ベッドに倒れて、極イジイジとした後、五十路峠九号目の分別か?「もうステージには出れないシクシク」ではなく「出れたらラッキー出れなかったら、それ
は仕方ないですなアハハハー」と誰もいない部屋で大音声でひとりごち、これまた山岸涼子漫画のキャラが心蝕んで発狂する場面みたいになり、年甲斐もなくキチガイになってしまう自分が、オモシロオカシク、相変わらずエキセントリックだな自分と思った次第です。で、今日を持って決断した事は、リハビリが一段落した時の体調によりダメだったら、みっともない無様な姿を晒してまでもう二度ステージには出ない、しかしキレッキレな動く身体になったら現役続行と、ソノ時に決めようと思っています。


2016年3月30日(水) 23:52

モリノス

「お米屋」。落合の事務所近くに、米屋がありまして、2月あたりに閉店したのですが、今もシャッターが開いています、しかしもうお米の販売は行っていず店主いわく、余った米を毎日道端にまいて、鳩やら雀にくれてやっているとの事…。その店の前にいる夥しい数の鳥どもは人間様が食べる米を毎日たらふく食っているせいか、まるまると太っていて、アンタ達そんな膨らんじゃったら身体が重たくなって飛べないいのでは?と思いましたが案の定、肥えた雀に鳩は頭をとっとこと動かして歩いて、餌場に米を食べにきています。私が近寄っても動じず逃げずにただひたすらに米を食っています。鳥のくせに食べる心配のない所を根城にしているせいか、鳥どもは余裕の表情もふてぶてしく、フグみたいな身体になった姿で、ただひたすらに米をついばんでいるのでした。


2016年3月29日(火) 22:55

モリノス

「バス」。モリノス自宅からリハビリに通っている病院は、車だと近い距離にあるのですが、荷物を持って都会を歩く練習がてらにタクシー通院を封印して、プチ意地で自宅から最寄りの私鉄まで歩きソコから電車を乗り継いで病院のある街まで行っています。しかし、電車だと地元からあらん方向の駅に大振りしてから目的地に到着するのが、気分的に遠回りして癪に障ると思い、最近はリハビリが終わった帰路は怨敵iPhoneで調べて、病院から自宅付近までのバス運行表(?)を見てはアレコレとバス停で降りては、違うバス停まで歩き、バスを待ち、また乗り…を繰り返して、地元幹線道路沿いで降りて帰宅しています。電車通院より距離も理屈的には時間も早い筈なのですが、バス停での待ち時間が長く、結局は遠回り電車通院の方が早く帰れるという、まわりくどいカンジなのですが、そんなバス乱用帰宅をしているうちに車窓から見る町並みが面白く経路も楽しく…。これまでタクシーばかりでバスなんて利用も滅多に使いませんでしたが、実はバスに乗るのがワクワ
クしてしまっている次第です。モリノス太川陽介化している説浮上あるいはバスマニアかバスヲタクになりつつある気がします。ちなみにバス帰宅しているため歩かないものですから、歩行の練習にはなってないという矛盾(笑)。


2016年3月28日(月) 22:21

モリノス

「明け方見る夢」。私は幼い頃より総天然色毎の夢を毎晩見るという奇癖があります。この度の人生の大イベントの人工関節置換術のオペを受けた次の日から見る夢は「舞台の本番に出演するべく劇場入りしたら、衣装が何処にも無かった」「プロレスの控室でメイクをするのだが、全然上手くいかず鏡前で慌て何度もやり直す」「自分だけが振り付けを知らないのに舞台袖で郡舞の一人として待機している」「司会の仕事をしなくてはイケないのに、まったく声が出ない」「渋滞に巻き込まれてイベント会場に着かない」「持ってる舞扇が全て濡れていて開かない」などなど…。明け方に見るこれらの生々しい夢はどれも途方にくれている所で目が覚めるといったカンジで、寝覚めた後にドドーンと地の底まで堕ちて行く様な気分になり、ハッと布団の中に手を入れて、オペをした患部をさわって何故か安堵するのでした。おそらく自分の中で決めている、術後の仕上がりが、安定していたとしても、不自由であってもオペ前にできていた事が出来なかったら、モリノス的生活各イベント出演部門
はキッパリ止めて、逆に前に出来ていた事とソレ以上のパフォーマンスがやれるのなら、モリノス的表現を続行するか?…。年老いた身体で意地を張るのは腐れ美談でしかなく、無駄な事。自身の事を占う事は止めて自分が決めた期日の身体に素直に従おうと思っています。毎晩見る悲しい夢は起きている間に乱心しない様に、寝ている間に充分迷い怖れてバランスをとって(?)いるのかもしれません。っていうか、今年から服用しはじめた新しい眠剤の副作用が「悪夢を見る」とあったので、寝てる間はまんまとクスリにヤラれているだけかもしれません(笑)。


2016年3月27日(日) 21:03

モリノス

「障害者用トイレ」。退院してからの日曜日は、やがて杖ナシ歩行の練習として午前30分午後30分、地元の町を歩いているのですが、今日はソノ途中でもよおし、まあ別にもうウンコのひとつ漏らしても恥ずかしくもない年齢に達しましたから、いざとなったらそこいらへんで野糞すればいいやと思いつつも、肛門がプルプルとしはじめた時、デウスの助けか?前方に梅林的な公園がありソコには公衆便所のくせに立派なトイレがありました。で普通の個室ではなく、障害者用の広いトイレに入ったら、便意も忘れフラッシュバック…。入院中、オペ後最初のトイレの時、ベッドから出るにも時間がかかり、ソコから苦労して車椅子に座り、長い廊下を車椅子をこぎ、トイレへ…。しかしトイレについたものの立つこともパジャマのズボンをおろすのも上手いこといかず、更に車椅子から便座に座るにも一体どうしたらいいんだ?と混乱し、もう排便なんてどうでもいいと焦れてトイレ内でプチ絶望したものです。公園の障害者用のトイレの便器に座り、なんだか懐かしいような感慨深
いような気持ちになり用をたしたのでした。


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モリノスの部屋