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2016年4月の日記
 
2016年4月30日(土) 22:28

モリノス

「S4」。落合の事務所があるのが新宿区、早稲田通りの反対側が中野区となっていて、住宅街徘徊が趣味の私は事務所がある側の住宅密集カオス地域はだいたい歩いてみたので、仕事が終わりスタッフ風竜と合流し、まだ行ったこともない中野エリアの地区を見て回る事にしました…。落合裏は豪奢なお屋敷とバブル期のマンション、老朽木造アパート、同じく見越しの松も枯れ門も落ちた廃屋じみた邸宅、に最近新築ペンシル三階1戸建てといった家屋がシッチャカメッチャカに並んでいるのですが、東中野裏は立派なマンモスマンションとかモダンな建物、築年数は古いが庭付きの立派な1戸建てが揃っていて、上落合は猥雑だが東中野はソソと落ちいているカンジでした。町並みをアチコチキョロキョロジロジロ見ながら歩いていたら行きなりな下り坂…。そこを降りると真っ赤な鳥居アリ…。崖の上、中腹左右の建物の真ん中にある小さな稲荷神社…。神気と障気が混ざった異様な空間でした。せっかくだから小さな急階段を登り、苔むした狛狐などの中心にあるコンパクト拝
殿にて手を合わせて、また階段を降りたら前方にアスファルトの道路に同化した様な鈍色の老婆が紫煙を燻らせていました。ソノ老婆は私達を見ると丁寧に「お詣りありがとうございますね」などと言います。で私は「この神社の由緒など御存知ですか?」と聞いたら、老婆は「知らないわね、アタシがここに越してきた時からあったわね、戦後すぐよ、いえね、旦那がね、煙草なんてよせって言うのよ、職人でね旦那、アタシ、舅姑のいる所に嫁に来たのよ、苦労したわね、生まれは富山なんだけどさ、富山に行きたいとも思うけど行っても誰も死んでしまっていないしアタシも足がアレでしょう?別に行かなくてもいいかとね思っているのよ、姑がねアンタ、小滝橋うんそうよ、今は接骨院になってる所でね、煙草屋やってたのよ、だからアタシも店に出てたのよね、そしたらバス会社あるでしょう?あそこね人達がさーあ、買いに来るわけ煙草、煙草売ってんだからアタシも吸わなきゃって思っちゃって以来今ままで吸ってんのよ、旦那はそんなものやめろって言うんだけどね、言ってやるの
よアンタだってジジイのクセに酒やめてないじゃないか、煙草も酒も同じだろうよってね、ああ旦那とはね、アタシ富山でしょう?畑の真ん中で蛭やら蛇が出る所にはお嫁に行きたくないってね親に言って、東京に来てね、大学の食堂で働いたのよね、大学の食堂っていってもね、大学の近所で働く職人達も食べに来るのよ食堂に、でね、そこで旦那と出会ったってワケ、今は息子夫婦と二世帯住宅、旦那に見つかると怒られるから、外に吸いにきてんのよ煙草、アタシ昭和四年だわよ、今更煙草で癌になったっていずれにしても寿命だわね、嫁もできた人でね、孫はK大に通っているのよ、あああっちの家あるでしょう?あれは義理の弟が建てたのよ、アタシも年金とさ、駐車場あるんだけどその上がりで暮らしているんだけど、これから何をする訳でないし、その上がりだけで充分だワ、足も悪いしどこにも行かないけど、こんな昭和四年生まれの婆さんだからそれでいいわ」などと、イキナリ東中野に長年在住の老婆の一代気を聞く羽目になり私は「まあ色々なお話を楽しく聞けました。80
才のお婆さんではなく、二十歳の娘四人と話していたと思ってます」と言ったら老婆は「あらヤダわそんな事言って!」と私の背中をパッシと叩いたのでした。夜の東中野裏で長時間老婆の話を聞いていたら身体はすっかり冷え込んでしまったのでした。


2016年4月29日(金) 23:30

モリノス

「新担当者を拒否している意地悪な私」。一昨年よりモリノス何様的には池袋ごときではあるが都内売上高イチニを競うデパートにて外商なるモノがついたのですが、3月末にてモリノス様担当外商の若い娘ッ子は、マンモスデパートにしてアレな人間ばかりな店員が集う犇めく勤めるデパート大奥人間関係、針のムシロ、アスペな上司に耐えられなかったか?あるいは都内とはいえ池袋ならではのガラの悪いキチガイ祭りのお客様達対応に心折れたか?その両方か?退社してしまい、その後任については4月になったら連絡があると聞いていたのですが、まあ別にわざわざ挨拶されずともよいのですが先日このデパートを利用し、サロン廻ししたモノを会計した数日後に私のガラケーに、後任の担当外商なる者からショートメールあり…。私が怪我をした事になっているらしく「先日は御来店いただきありがとうございます、お怪我の具合はいかがでしょうか?、またの御来店をお待ちしています」との事…。私はオペはしましたけど怪我をした覚えもなく、また挨拶なるモノをメール
でするというのも昭和生まれの私の主義ではないなと思っていて返信もしませんでした。でソノ後も「次回御来店の際は御連絡下さい」とメールアリ、私からしたらなんで顔も見たこともない声も聞いた事が無い輩に買い物する前にわざわざ連絡しなくてはならないのか?と思い、新担当者からのメールには一切返信していませんでした。で、今日は出勤前にそのデパートに行く用事があったので、他愛もない品々をフロアで選んではサロン廻しにし、フロア会計からは「担当外商の名前は?」と聞かれても覚えてもいないので「さあ?」などと答え、アチコチ買い物を済ませてお得意様サロンに足を運んでいる途中に年に2回呉服屋買いをしているヨージ・ヤマモトのコーナーに立ち寄ったら、顔見知りのスタッフから「盡田さん、外商の担当変わりましたね、この間、新しく担当になった方が引き継ぎの挨拶にきましたよ」と言います。私は「ええ、ですが一度も会ってないのですよ、どうやら私は怪我をした事になっているみたいですね」というとスタッフは「ええ、私もなんで盡田さん
が怪我をしたんだろう?前の担当者がキチンと申し送りしなかったんですかね?私は退院された後にお怪我されたのかと思ったくらいです」と言います。私はカラカラと鼻に邪悪なシワを寄せて笑いながら「池○にまともな接客は求めてないし、マシな店員は誰もいないと思っているのでね、いきなり会いもせず怪我お見舞いのメールを寄越す様な新担当者とは担当になったとしてもこれから未来永劫と敢えて会わない様にして無視してやろうかと?アハハー」などと言ってからサロンに行き、まとめて会計をしてデパートを出たソノ時、ショートメールアリ…、かの新担当者からで「御来店ありがとうございます、御挨拶させていただけましたら幸いです」的な内容でした。百貨店を名乗るマトモな大店だったら、顧客が受付に来た時点で担当者にソノ旨伝えて、いち早くお客の前に参じると思うのですが、長時間店内に滞在してから野外に出てしまった時に「挨拶したい」とメールをするというのは、タイミングが悪いのか運が悪い人なのか?やはりアレな人ばかりのデパートの店員だから仕方
ないのか?、とにもかくにも、これからこの百貨店を利用する毎に各フロアで担当外商の名前を聞かれても「知らぬ」と答え、サロンに荷物を預けてもけして担当外商を呼ばないでシカトしよう〜!。と、どうでもいい小さな意地悪を積み重ね様まくろう!とほくそえんだ次第です。ちなみにこれが三越やら伊勢丹、高島屋だったら、私の方が低姿勢スギな態度で媚び売る気満々。


2016年4月28日(木) 22:03

モリノス

「悲願チック積年の…」。オペ後のリハビリも順調というか悶絶戒めレベルが高くなっている今日この頃…。患部の浮腫も落ち着き右足に安定感じみたモノを体感したのでリハビリ後の歩行訓練の後にPTの先生の前だったらヤっちまっても修復してくださるだろうと思った私は、両足で回るスピンをしてみました。術前は脳を焼いた火箸で刺した様な痛みを我慢しクルクルと回って自虐的に速度を上げていったのですが、術後初のスピンは痛みもなくまだ危ういが患側の右足も地に足がつきうまいこと回れたのですが得たいの知れない遠心力がかかり、段々高速化していく回転を消すのに往生しました…。多分、体重が増えたので回転速度が加速してしまったのかと…。で、まあ人前で舞う事もこれから予定が無いのでいいかと思いつつも、しかしスピンもできる様になったなコノ四月末にとプチ喜びもありました。病院を後にした私は地元私鉄駅で降り、自宅まで歩き始めたのですが、いつめは気にもしていないフィットネスジムが視界に入りました途端に凍てついた記憶が氷解し「病を発
症する前はジム大好きで、ナニかにとり憑かれた様に毎日ジムに通っていたのだった!。しかし病んでしまった身体ではマシンに腰かける事もできず、バレエやエアロビクスのオープンクラスも受けれなくなりイジイジと退会したのだった!」と思い出したら、自然と脳より先に足が動いて20年以上ぶりにフィットネスクラブの中に入り、これまた脳より先に手が動いて秒殺的に入会手続きをしてしまいました。ジムのスタッフに今の自分の体調を細かく説明し、超久しぶりのマシントレーニング、もう二度マシンを触る事も無かろうと思っていたのにまた再びジムのフロアに来れる日が来るとは!と万感去来するモノがあり、鼻の奥がツンとしたのも束の間…。壁は全面鏡という室内にてレッグカールなんかに座った己の姿を見て愕然…。いまだにモリノスさんは若いですねとお褒めの言葉を頂戴しておりますが、Tシャツに短パンの鏡に映る私の姿は現実はキビシイー、はっきり言って「老醜」そのもの…。しかしそんな姿を愁うでもなく、現実を受け入れモード…
、若き日は帰らない、加齢には抗えない、この度またフィットネスジムに返り咲いたのはせっかくリハビリでしごかれている右足の補強がテーマだ、無駄にマシントレーニングで自虐的に身体をイジメないで、まともに歩けるようになるべくジムに戻ったのだと得心した次第です。が、いきなり悲願だったトレーニングジム復帰が叶った事は素直に嬉しゅうございました。


2016年4月27日(水) 23:19

モリノス

「久しぶりの押し売り」。落合界隈には今時アポナシで、株やら什器事務用品、オモチャに野菜を売りに来る輩、ああニセ坊主托鉢というのもありました。最近、押し売りがこないなと思っていた今日、早めに事務所に着いて生花などイジっていたら、ノックの音が…。ドアを開けるとくたびれた春物のジャンパーと汗染みた帽子を被った白髪頭のジイサンが立っていました。「あのですね、茶筅とか筆のいいのを安くやってるんですけどね、硯もあります」と言います。しかし彼は小さなシヨルダーバックしか持っていないので、茶筅も筆もいらないのですが私は「はあ、それで商品は?」と聞くとジイサンは「こっからすぐの所に車止めてあるんで、すぐ持ってこれるからそこは大丈夫でね」とナニが大丈夫かわからないのだがそう言います。私は「私は書道も茶道もしないのでお付き合いできません」と言ったらジイサンは「じやー香炉灰は?風呂敷は?」と食い下がり私は「いやいらないです」とスパッと言ったらジイサンは「じやードアを開けなきゃいいんだよ、その気になるじゃないか
ウッウウン!」と嫌な咳払いをして帰って行ったのでした。私的には押し売りはイジってイジってイジリ倒すのが好きなのに、ジイサンの薄いキレ方に拍子抜けしてしまい気勢を削がれてしまったのでした。


2016年4月26日(火) 20:49

モリノス

「リハビリ科にて」。本日もリハビリを受けに病院へ行きました。最初からオペした部位をグイグイとPTの先生から責めのストレッチをお見舞いされ「アーッ」「ウーッ」と声を潜めて悲鳴を上げているのですが、他の施術台にてリハビリを受けてる入院及び通院の患者様は死んだように静かにリハビリを受けているか、PTの先生方と世間話を「アハハーウフフー」と楽しそうに談義しています。私だけが辛い戒めを受けているのか?あるいは自称、痛みには滅法強い私は実はこの世で一番痛みに弱いのか?と思いPTの先生に聞いたら「いや皆さん痛いと思いますよ」とサラッと言われ、引き続きうーむうーむと喘いでリハビリを受けていたら隣のベッドからも「アーッ」という悲鳴が…。ソノ患者さんも痛いが耐えて声を出していなかったとの事…。でソノ患者さんを担当していたPTの先生が「はい!では声出して行こう!」と溌剌と言いそれを機械にリハビリ室のソチコチから「アーッ」「アアーッ」と悲鳴の輪唱(?)となりました。リハビリ
が終了し歩行チェツクとなり室内を行ったり来たりした時、この20年頑張ってくれていた健側の左足と比べ患側の足の太さの違い、ゆえに右足が細くこれから筋肉をつけて左右の太さを均一にするべく頑張りましょうと話していたらPTの先生が施術台に覇気無くしおれている様に見える年配の御夫人に私を「この方は貴女の先輩ですゆ2月にオペしました」と言うと一週間前に両足の股関節一気に両方置換術をなさった御夫人は「あら〜そんなに歩けるようになるなら頑張るわ、頑張るしかないわね」とおっしゃいます。まだまだ自分の心もとない歩行がまだ術後間もない方のお見本(?)となり、希望を持っていただけたなら嬉しいかぎりと思った次第です。


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モリノスの部屋