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2016年11月の日記
 
2016年11月29日(火) 21:26

モリノス

「病院のリハビリ終了…」。早いもので今年の2月に股関節のオペをして、思えばオペ前日から術全リハビリがスタートし、この11月で病院のリハビリは終了となり、私の術後のクオリティなんちゃらによりリハビリ科のPTの先生の御配慮により、なんとありがたい事に退院してから何ヵ月も通院させていただく事ができました。なんだか病院通いが日常であり、リハビリを受ける度に快復を体感したり逆に人工物を体内に入れちまった予後の現実に葛藤したり、筋トレに悲鳴をあげ「うーむうーむ」と悶絶し泣きが入ったりしたものだと万感去来する気持ちでリハビリ室に入ったのですが、リハビリを必要とする患者様は後を絶えず、室内は混雑。本当によくしてくださったと感謝の意をキチンとPTの先生に伝えられず施術を受けていたのですが、最後なんだからもっと優しくしてくれたらいいのにと思っているのに今回もオペ後の硬縮部位に鉄槌を打たれたかの様な戒めをお見舞いされ、感傷に浸る間もなくヘトヘトに疲れて、挨拶もソコソコにさらっとリハビリ科の皆さん
とお別れしたのでした。病院を出て、さて?一山越えたっぽいがまだ患部は万全では無く、自己リハビリとか民間療法やら病院と連動している整骨院でのトレーニングは続きますのでクロスバイクに股がり、今後のモリノス的生活と患部の養生生活のペースやら両立を思案しペダルを漕いでスピードをあげる自転車に冬の冷たい夜風が頬を叩くのを心地よく感じ「いろいろ今後イロイロ思案しても仕方ない、とりあえず今はこんな暴走自転車に乗れる様になったのだから良かった良かった」なーんて考えていたら考え事、いつまでも妄想するのが大好物の私は道に迷いに迷い、病院のある街から知らぬ間に2時間以上経過していてしかも自宅のある町からは大きく外れ、大きな幹線道路の表示を見ると「関越自動車道入口」などと白線で書かれており、迷うにしても程がある高速しかも関越道の入口って?いったい自分はどこに行きたいのか?と呆れながらも、これまで散々ヤリたい様にヤリ散らかして暮らしてきたのですからこれかもドコに行っちゃうかわかんない私ですので、相変わらず道にも
人生にもまったく迷走進行形だわいと独りごち、そこからなんだか埼玉の方まで行ってしまった後、ロングチャリ漕ぎにより真冬だのに滝汗かいて自宅に戻った時には玄関でヘバって息も上がりヒーヒー言いしばらくの間、疲労マックスにより玄関で踞っていたのでした。


2016年11月29日(火) 0:30

モリノス

「代官山〜青山界隈」。私用で代官山に出向き安普請の本屋に集うお洒落した田舎者達が悦に入りスタバやらの飲み物を片手に気取ってるエリアを尻目に並木橋から青山方面に歩きました。私の知り合いだったクリエイター達が張り店している路面店やらマンションの一室に構えたアトリエやらスタジオは今や無く寂しい限り…。昔の面影たどり表参道裏あたりまで出て徘徊してみても、昔の風格は無く、なんだかこの界隈もショボくなったとソチコチ眺めてため息ついて愁いていたら、フランス製の石鹸屋がクリスマス仕様に飾られ品物もクリスマス限定で並べられていてソノ様子はゴスゴスロリロリしていたのでフラッと店内をのぞいてみました。次々とやってくるお客は人形供養レベルに達したエイジの女が多く、ピンクやら真っ白のモフモフしたコートにキャリーパミュパミュみたいな髪型化粧も痛々しいカンジでサムくなったのですが、かく言う私も五十路だてらにV系黒装束という逝き遅れて若作りしアマーイデザインの石鹸だのパヒュームを物色するお客と同じだと他人の振り見て我
が身を…と戒めた次第です。巣鴨利用前に取り敢えずは京王百貨店デビユーでもしようかと思ったり、年を重ねた重厚感、それこそ昔憧れたガキ出禁な威圧感威厳を醸す代官山やら青山の街の様な貫禄じみたモノを匂わせる様人物になりたいと思った次第です。まあ態度だけは若い時からデカかったのですがね(笑)。目指せ燻銀なメンズ!あらっもう錆びてきてるから目指さなくとも心身は燻され、髪も染めなければロマンスグレー(死語)に見た目はなれるかも?。まあ、はじめはヴィヴィアンウエストウッドとかの服やらフォークロアとかゴスゴスした小物、尖りハイカットブーツは破棄し、TUMI、ダンロップの街歩きシューズあたりから装着しようかと?そしてゴルフなんかヤっちゃう?いやしないだろうな〜、と思案橋な今日でありました。


2016年11月27日(日) 23:42

モリノス

「いやそこまでは」。最近クロスバイクなるモノがマイブームな私であるのですが、車体は軽量無駄なパーツは無くタイヤも細く、右っ左とバランスよく漕がないと、フラフラとして右側に走ってる車があるとソノ風圧じみたモノでグラッと横転、左折時にスピードを出して走りきるか、車を何台かやり過ごしてからでないと内輪差で轢かれ即、召される感覚がプチ快感で変態な私でありますが、そんな事にならぬ様にと夜な夜な広い公園に行き、うまくクロスバイクが乗れる様に密かに練習をしているのですが、森で囲まれた冬の夜の公園には、自転車愛好家達(?)がもっと本格的なロードバイクでシヤーシヤーと走っていて、トーシローの私は自転車族の皆さんに邪魔にならぬ様に、サイクリングコースでは無く、森の中の小路とか森のまんま中に入って、そうすると道がゴツゴツしていてクロスバイクではなくマウンテンバイクの乗り方練習みたくなってしまい、それもどうかと?と思っていたら、自転車用の(?)専門的な(?)エイリアンの頭みたいな
ヘルメットをかぶり、これまたソレ用の(?)タイツとか靴とか、コスチュームを着ていて反射鏡がソチコチについてるロードバイクに乗ってる、私と同年代と見受けられる男性から声をかけられました。「最近よく見かけますね、遠乗りとかするんですか?」と聞かれたので私は「いや、こんなタイプの自転車は初めてでしてね、普段は電動アシスト式自転車なんですけど、近頃はコレに乗り換えて、池袋あたりとか、落合まで乗ったりしてるのですが、乗っててオッカナイので、練習に来てるのですよ」と言ったらヘルメット姿の男性は「だったら、サイクリングコースでやればいいのに、えっ?迷惑だなんて気にしなくてもいいですよ〜、これジャイアントですよね?これなら決行長距離イケますよ」と言うので私は「はあ」「へえぇ〜」と生返事をしたのですが、彼は「今だと秩父とか奥多摩なんか走っていて気持ちいいですよ」と言うので私は「えっ?ここいらから秩父やら奥多摩まで乗って行くんですか?いや無理です」と言ったら彼は「いやいや、車に自転車乗せて現地に
行ってそこから走らせるんですよ」と言うので私は「え〜、そうなんですね〜まあぁ〜ねぇ秩父に行ってから自転車ってねぇ〜」などと基本インドア派な私は生返事をしましたら「今度よかったら一緒に行きませんか俺、車出しますよ!ニコリ」と暗がりで健康的な白い歯が光るカンジで誘ってくれるのですが、私は御好意だけどありがたくないな、目的地を目指す訳でも無いのに自転車で野山を走るのはひとつも面白いとも楽しくもないのですが、せっかく誘ってもらって断るのは悪いな、断ってこの次にここに来た時に気まずいなどとイジイジと考えて社交辞令的に「ありがとうございます〜そうですねいつか機会があったらソノ時に」と言ったら彼は「あっ!じやーいつにしますかニコリ!」と言うので私は「年末ですし、なにかと、用があり…。来年、温かく、なった、時期、にでも…」とどもって言うと彼は「いや、いやホント遠慮しなくていいですよ〜」と明るい調子なので私は「あっ!冷えてお腹が痛くなってきてしまったのでトイレに行ってきます」とウソを
言い、クロスバイクにまたがり全速力でソノ場から去ってしまったのでした。またこの公園に来て野山自転車走行に誘われたらどうしょうと思い、これからは地元の東京だてらにあるだだ広い農道とかでクロスバイク乗り練習をしようかと思った次第です。が、やはりモリノスは自虐でナンボ、形から入ってナンボなので、野山走行用の自転車コスチュームを着てネタで行ってみるか?という気持ちにもなっているのでした。リハビリでクロスバイクをと思っているのになんだかオカシナ方向に行ってるカンジが私らしいといえばそうなのですがね(笑)。


2016年11月26日(土) 23:03

モリノス

「貧しい町に灯りが」。最近オペ後の経過がよいのを気をよくして悪ノリしている私はクロスバイクで地元から落合の事務所に通勤という再手術バッチこいな自虐行為をばんたびしているのですが、クロスバイクは速度が気持ち悪いほど出てしまうので自動車がビュンビュン行き交う大きな幹線道路は避け、地元の元は農道今は僻地の住宅街とか大地主の私道、旧道を選んで走行しています。今日、日も暮れて寒風な夜、仕事が終わりリュックを背負いクロスバイクに股がりました。横路抜け道獣道を経て、私鉄の駅、昔は賑わっていたが今や死んでる昭和の商店街にショッパイクリスマスの電飾が寒々しい町につくと、いつもは閑散としているのに人が溢れています。なにやら町おこしなのか?商店会か町内会主催によるイベントが行われていました。香具師の屋台ではなくトーシローがやってる焼そばとか、パン屋がフライドポテト、魚屋は烏賊の丸焼きを店先に並べ、夜も遅いのに文房具屋とか花屋に金物屋も店を開けています。クロスバイクを降りた私は人混みの中を自転車を手で押して歩
いていたのですが、商店街の曲がり角のアチコチに幼い子供と親らしき者が行列をなしていました。寒い夜なのに皆じっと待っています。「何事ぞ?」と思いつつも雑踏をかきわけて前に進んでいたらなんと前方から機関車が!機関車トーマスが走ってくるではないですか!道路に!。それは小ぶりな機関車トーマスなんですけど、小さなガキと母親が後ろに乗っているキチンとした列車なのです。普段は煤けた商店街に手作りの野暮な祭りの中に子供達が大好きな機関車トーマスがお練りをする…。列車の座席に乗った親子の洋服は上等なモノは無くつましい身なり、しかし列車内の子供達はこの世の幸せがいっぺんに舞い降りた様な恍惚として満ち足りた表情をしていてソノ子供の顔をを見る母親達もそれは幸せそうな様子でした。普段は落ちぶれてしまっている町に、キラ星の光り灯るあえかな一時に居合わせた私は、なんだか寒いのに胸が温かくなる気持ちがして、いつまでも機関車トーマスが走る様子をいつまでも見ていたのでした。誰が朽ち果てた商店街に機関車トーマ
スを走らせようと考えたのか知りませんが、なんという素晴らしい企画だなと感心した次第です。ちなみに私が立ちよった金物屋の老人店主は「昔の活気が戻って来たようだよ嬉しいなあ」と肩も丸く腰も曲がった落ち窪んだ金壺眼からビショビショと涙をこぼしていました。そんな私は、ソノ金物屋で売っていたドックハウスなる犬猫が暖を取るようなかまくらみたいなモノをつい情にほだされ二つも買ってしまい、それをリュックにギュウ詰めをして帰路についたのでした。


2016年11月25日(金) 23:10

モリノス

「ながそでからの縁」。落合界隈には独居の女性の御老人が多く、ソノ多くは元は立派すぎる日本家屋で今や光るの君を待つ末摘花の住まいみたくなっているか、オソロシイ急階段がついてる木造アパートを安く貸しソノ一間に住む的な逞しい御方々なのですが、だいたい独居老女連中は苛酷とも見受けられる快適独居ライフを互いに声を掛け合い過ごしているのですが(ソノうち三名はモリノス護衛団三婆としてコノ日記にもチラリ登場)、が、他人とつるむ事を拒否してあくまでも独りで過ごす強者Kさんがいて、例えば区の職員じみたモノが様子を見に訪問したら職員に水をかけてしまうとか、Kさんの住むトタンで囲われ補強をした2階建て崩れ落ちた二階木造家屋の隣に新築のマンションが建った時にはソノマンションと御自身の家の境界線にどこで買ってきたのか?長い釘を坂さにしたみたいのが何本も刺さってる板(?)を敷き詰める、死んだ鼠を隣のマンションに投げ入れるという奇行をしてシレッとしている個性派?変人?で、もちろん近所の人からも嫌わ
れています。私がKさんと親しくなったのは3・11の大震災その日で、事務所内は地震でシッチャカメッチャカになり途方に暮れていたらイキナリKさんが事務所のドアを開けて「あんた!お兄さん大丈夫?とりあえずこれ」と言って固くなった素甘をくれたのが始まり…。それからフラりと訪れ、事務所に置いてある美智子妃殿下のお着物なる本やら、デビ夫人の自叙伝なんかを読んだり、私の活けた花をみてアレコレ感想をのべたりしていた時に彼女は「アタクシの里はアレでしてね、ながそでだったんですよ」と言うので私は大仰に驚いた様に見せ「まあ!Kさんの御実家はながそでって申しますと公家筋でらっしゃる?」と言ったらKさんは「あら〜なかそでと言ってわかるのはこの辺ではアナタだけだわ」などと言いそれ以来、私は嫌われKさんと仲良くなり、一方Kさんと親しくなった事でほかの老女連合からは「よくあんな人と口聞けるわね」などと呆れられてもいました。そんな今日、Kさん御来店、手には飴を持っていてなんでも特別に取り寄せた塩麹を使
ったモノとの事で私のオペ後のお見舞いにと持ってきて下さったのですがソノ飴を見ると近くのコンビニで売ってるモノでした。Kさんの虚栄で哀しい嘘には突っ込まず「さすがは、ながそでのお姫様、珍しい物をありがとうございました」というとKさんは赤面して「あら、そんなこと、いえね、まあ…オホホ」などとシドロモドロに言いあれよという間に帰ってしまったのでした。


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モリノスの部屋