2017年4月30日(日) 22:32
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モリノス
「いつもと違う赤子の反応」。乳児とは誰からも愛され可愛がられ守られる…、と思ったら大間違い、赤子だからゆえにちやほやとされるとは思いなさんなと、私はどの赤子に対しても無表情で目力強く殺気加味で接し、あやす事なく、大人が全員オマエの事を大切にしているというのは勘違い、鬼もおるのだよとこれまで夥しい数の赤子にトラウマを与えてきたという自負めいたモノがあり、私から堅い態度をとられた赤子めらは皆地蔵の様に固まりそして泣く…ソノ泣き顔を見ては一人悦に入っていたのですが、今日は生後6ヶ月という赤子と合う機会がありました。ソノ赤子はわざと能面の様にした顔の私を見ると、いきなりニコニコと笑い、更に「抱け」と言わんばかりに両手を私の方に差し出してきます。反射的に赤子を受け取った私は、私の手の内に入ったならなんらかの恐怖を与えてやろうとヤル気満々になったのですが、私に抱かれた赤子はご機嫌良く私の首に手を回して自らの顔を私の首に擦り付け、ひたすら私の目を見てはニヘラニヘラと笑い、更にギュウギュウと小さな 手で私の身体を掴みます…。私になつく6ヶ月の赤子めっ!っていうか私の赤子に向ける殺気が通じない赤子にイライラぶすっとしつつも、小半時ほどヨダレを吹いたり、抱っこしたまま子守りをする羽目になったのでした。
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