2010年5月31日(月) 1:16
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モリノス
「スケキヨ三昧…」。私用で出かけていた私…。遅く帰宅しPCを開くとおびただしい数のメールアリ…。内容は短髪に斑尾白塗りに紅を刺した、顔のアップの写真の数々…運動会の飴食い競争の直後の映像?、お祭りのお狐様メイク?、犬神家の一族のスケキヨ?、写真の顔は順番毎に酷くなっていて、最後の方は目が血走ってる…っていうか誰っ?恐いんですけど?と発信者を確認すると、改訂版「娘道成寺」に取り組んでる最中の二十歳の微熱青年Sからでした。写真添付の前の文章を読むと「白塗りを自分で試してみたが全然できないのです、マジで困ってます」みたいな内容。私はメールで返事をするのが面倒でSに電話をかけたら、Sは変に感情的ヒスしていて「何度も一生懸命やってるのに全然うまくできないんですよっ!」とキレてます。だいたい水化粧の白粉なんて素人にはできない、襟足からデコルテまで均等に水白粉をムラなくつける事は無理、さりとて顔師に頼むと法外なお金がかかる。私はSに「あんたねえ、できもしないのに自力で水化粧するのは不可能なんだけど? 」と言ったら、Sのエキセントリックキレは拍車がかかり「じやーどうしたらいいんですかっ?」と切り口上でまくし立てます。私は、普段プロレスで白塗りをしていますが、舞台用の油化粧ドーランのたぐいを使い、限りなく白に見えそうな肌色とハレーションを起こすハイライトドーランを使用して、白塗りっぽくしているけど?、ステージファンデーションは真っ白でなくともライトが当たると白く見えるとウンチクを述べたら、受話器の向こうのSは、エーッはて?そして、私が水白粉を使っていなかった事にドン引きしたようでした。で結局「白く見えたらそれでよろしい」と言い放ち、Sも得心し、脂化粧で試してみるとの事でした。でまた数10分後に、また新しい写メが送られて来たのですが、地塗りはよくできてはいるもの目張りゲジゲジ紅は京劇か?みたいな仕上がりになっていて、大笑いしてしまいました。ですが化粧なれしていない不器用なSが、うーむうーむと困って、深夜にクレンジングしてはまた白塗りをしている姿をイメージすると、なんだか微笑ましい気持ちに なり、メイクごときで杞憂しているSを見て、バカだなあ〜と思う反面、せいぜい白塗り研究するがよいとほくそ笑んだ次第です。
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